論語知らずの論語塾6 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

論語塾会場の恵比寿アートカフェフレンズに着くと、

玄関前に先客がいた。

どこかで見た顔・・・と思うと、松本守信さんだった。

会社経営にあたりながら、熱心な論語の勉強家。

論語のためなら、東京に日帰りでも来る人だ。

この日も、和歌山から別件できて、早朝に用事を済ませ、

立ち寄ってくれたのだ。

和歌山では、PTA会長も長年務め、ボクも安岡塾長も講演で呼んでくれた。

とにかく笑顔抜群、人柄抜群、気配り抜群の人だ。

この日も、塾生からの質問にわかりやすく答え、真の塾頭だった。


安岡塾長は、40年ぶりに小学校の同窓会に出てきたそうだ。

受付を担当したが、ほぼ全員の顔と名前が一致したという。

論語の知識もすごいが、記憶力がすごい。

ちなみに、小学校時代のニックネームは「やすべえ」だとか。

なんだか、かわいい。


この日、「孝」をテーマに、みんなで話し合った。

「親孝行したいときに親はなし」「親思う心にまさる親心」というが、

親への孝行は、言うは易し行うは難しである。

孔子は、「三年、父の道を改むる無きは孝というべし」と諭している。

このことばも、松本さんが教えてくれた。

父が亡くなってから、3年、父のやり方を変えなければ孝行な子と言えると

いうのだ。親が死んでからも孝行は出来るという解釈だ。

ボクも、父が亡くなり8年。父のことばをあちこちで伝授している息子は、

生前果たせなかった親孝行が、少しは出来ているのかと気が楽になった。




(中央が松本守信さん)