「問いと答えと、いまあなたにとって必要なのはどっちですか?」
詩人・長田弘さんは、『最初の質問』という詩の中で問いかけている。
理想は「問わず語り」だろう。
あの佐藤初女さんの背中に語りかけるように・・・。
質問者は、質問者として存在するのでなく、
ただの「聴き手」として、いるようでいない、いないようでいる存在。
ことば磨き塾の塾生は、「インターをビュー」することに長けた人が多い。
昨夜の梅田サテライト。
人と仲良くなるには、「自分を出さないこと」「受け入れること」という人がいた。
インタビューの極意の一つだろう。
相槌、合いの手のさじかげんが程良い人がいた。
優しさと鋭さのさじかげんが程良い人がいた。
この「程が良い」というのもインタビューの極意の一つだろう。
「惹かれるキーワード」を言う人がいた。
例えば「仕事の肥やしにしてきたことは・・・?」「我を忘れるときは・・・」
思わず心の扉が開く。
見出しになることばを探すのもインタビューの極意の一つだろう。
「ぽあん」「ふぁん」となってしまう雰囲気を醸し出す人がいた。
構えがないから、こちらも構えない。
これは、極意というより天賦の才であろう。
こうして、塾長は、マルハダカにされたのである。