マルハダカにされた塾長 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。






「問いと答えと、いまあなたにとって必要なのはどっちですか?」

詩人・長田弘さんは、『最初の質問』という詩の中で問いかけている。

理想は「問わず語り」だろう。

あの佐藤初女さんの背中に語りかけるように・・・。

質問者は、質問者として存在するのでなく、

ただの「聴き手」として、いるようでいない、いないようでいる存在。


ことば磨き塾の塾生は、「インターをビュー」することに長けた人が多い。

昨夜の梅田サテライト。

人と仲良くなるには、「自分を出さないこと」「受け入れること」という人がいた。

インタビューの極意の一つだろう。

相槌、合いの手のさじかげんが程良い人がいた。

優しさと鋭さのさじかげんが程良い人がいた。

この「程が良い」というのもインタビューの極意の一つだろう。

「惹かれるキーワード」を言う人がいた。

例えば「仕事の肥やしにしてきたことは・・・?」「我を忘れるときは・・・」

思わず心の扉が開く。

見出しになることばを探すのもインタビューの極意の一つだろう。

「ぽあん」「ふぁん」となってしまう雰囲気を醸し出す人がいた。

構えがないから、こちらも構えない。

これは、極意というより天賦の才であろう。

こうして、塾長は、マルハダカにされたのである。