『マッサン』が終わってしまった。
今週は、もらい泣き通しだった。
エリーが死を悟り、
「死ぬこともまた新しい冒険でしょ」と言うセリフにぐっときた。
スコットランドから見知らぬ日本に来たこと・・・
国際結婚が珍しい時代に、その決意をしたこと・・・
戦争中の外国人蔑視に耐えたこと・・・
国産ウイスキーを作りだす夢を支えたこと・・・
いついかなるときも希望を捨てなかったこと・・・
「人生は、チャレンジ」「人生はアドベンチャー」
この2つが、このドラマのテーマだったと思う。
この2つが、生きる上での励みとなり勇気をもらった人も多いことだろう。
生きること、生き切ることの素晴らしさを教えてくれるのが、
登場人物たちの長い人生を共に歩む朝ドラのいいところだろう。
エリーの魔法のことば「ダイジョウブ」を、ボクも真似して何度も呟いてみた。
そしたら、心が柔らかくなった。優しい気持ちになれた。
詩人の谷川俊太郎さんが、「これからしてみたいこと」を問われ、
「死んでみたい」とユーモラスに答えていた。
エリーの「死ぬこともまた新しい冒険」は、死に方上手のすごい境地だ。
死ぬことが怖くなくなる。
映画監督の新藤兼人さんが、よく言っていた。
「生きている限り生き抜く」
生き切ること、生き抜くこと、そして上手に死んでみせること。
人生は、生きている間も、死んでからも、冒険が続いていく。
そう想えば楽しいではないか。
それにしても、来週からマッサンにエリーに会えない。
どないしょー。