やぎりんからの手紙 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。



文化放送に行ったら、嬉しい手紙が届いていた。

ケーナ奏者、八木倫明さんからだった。


八木さんは、クミコさんが歌ってヒット中の「広い河の岸辺」の訳者として、

にわかに時の人だ。
オーケストラの広報マンを辞め、ケーナ奏者として独立して10年。
しかし、仕事はなく、家族も離反。
六畳一間に暮らし、その日の食事にも事欠くありさまだった。
その八木さんを救ったのが、等身大の共感を得た「広い河の岸辺」だった。


河は広く渡れない 

飛んでいく翼もない

もしも小舟があるならば

漕ぎだそう ふたりで


愛の始まりは美しく

優しく花のよう

時の流れに色褪せて

朝露と消えていく




歌詞のことばが、心に響く。

広い河の岸辺は、聴く人の寄る辺になる。

手紙によると、

八木さんは、NHK時代のボクの放送を聞いてくれていたようだ。

「自分の音楽をわかってもらえる人だと共感するものがあり、

7年くらい前に、手紙を書こうと思った」とある。

突然、手紙やCDを送る躊躇いがあり、結局出さずじまい。

だが、今回は、躊躇いがなかったようだ。

自分のイラスト入りのかわいい便せんに、嬉しいことばが書かれていた。

そして、自分の演奏CDも同封されていた。

ご縁が巡り巡って、今回、恵比寿のトークライブに来ていただくことになった。

2月8日(日)クミコさんがゲストのトークライブに客演してくださる。


八木さん曰く、「ひとことで言い表せない不思議な出会い」を楽しみにしている。

みなさん、広い河の岸辺に集合!