人情が行き交う時代劇がいいんだなぁ。
山本周五郎もいい。藤沢周平もいい。
けれど最近は高田郁がいいんだなぁ。
みをつくし料理帖シリーズは、高田さんの代表作。
一喜一憂しながら主人公・澪を傍らで見守る気持ちで読んでいる。
その高田さんの作品『銀二貫』が、いまNHKでドラマ化されて放送中だ。
登場人物たちが、みな愛すべき人たちばかりなのだ。
武士の息子として生まれながら天涯孤独となり商いの道に入った松吉。
大火の煽りで天涯孤独となり、
火傷を負ったことで心にもわだかまりが出来て素直になれない真帆。
手も差しのべることも出来る寒天問屋の主人・和助。
実は言うに言われぬ哀しい過去があるが、
それを口喧しさで包み隠している番頭の善次郎、
実は、名前の如く善人なのだ。
ほかにも魅力的な登場人物がいっぱい。
誰一人として悪人がいない。
まさに難波の街に、人の情けが交差する。
テレビの前に釘付け、本に釘付け。
次回は15日(木)放送。6月5日まで全9回。
ぜひ、皆さんも一緒にハマって!