種明かしは、読んでのお楽しみ。
実は、大阪・茨木市でも短期の「ことば磨き塾」を開いていた。
1月から3月まで、月1回の講座。昨日3回の塾が終わった。
塾生は、茨木シニアカレッジで学ぶ人生の先達ばかりだ。
だから、みなさん人の見方やものの考え方が鋭い。
きょうは、インタビューのワークショップを行ったのだが、
ムラカミもたじたじとなった。
だが、そのおかげでムラカミも思わぬ引き出しが開くことになった。
「村上さんは、ふだんはニコニコしているが、きっと楽しいことばかりではないと思いますが・・・」ドキッ!よくわかってる!
だが、河合隼雄さんが言っていた「苦る楽しい」という言葉が蘇った。
苦しいことのあとには楽しいことが待っている。
苦しいことの中に楽しみを見つける。
苦しいことも楽しみに変える。そんな深い意味がある。
ボクも、この精神でやっている。
ムラカミのことをムラカミ以上に知っている人もいて、
答えることがほとんどないインタビューもあった。
「知ったかぶり」と「知らんふり」の狭間を考えることが大切だ。
「顔が綺麗で、声が心地良くて、ことばが美しくて、心映えの素敵な人・・・
誰を想い浮かべますか」と条件をあげて聞いてきた人がいた。
ひとつひとつ聞きながら、ぼんやり浮かんだ顔がしだいにクッキリしてきた。
松たか子さん。みんな納得顔だった。
松さんには、2回インタビューしているが、条件がすべて当てはまる。
いま、ディズニー映画「アナと雪の女王」で
主人公・エルサ役の声を担当しているが、その歌声に
世界のネットユーザーから称賛の声が相次いでいる。
エルサ役を担当した世界25カ国の女優が
主題歌「Let It Go」を歌いつなぐ動画が「YouTube」で公開され、日本語のパートを担当した松さんの歌声に対し、
動画を見たユーザーから「日本語のしびれるような美しさ」、
「日本語の響きがメチャクチャかわいらしい」
「あまりに伸びやかで澄んだ歌声」など
称賛のコメントが続出しているのだ。
さも、ありなん。
これまで、松さんのことを格別意識していたわけではないのに、
ふと口をついて出たのだ。
インタビューは、インタ―をビューすること。
ぼくのインターに松さんが入り込んでいたということだろうか・・・。