十二代目市川團十郎さんが亡くなって、まもなく1年。
2月3日の命日を前に、2日、名古屋で團十郎さんを偲ぶ歌舞伎公演がある。
結成30周年の名古屋むすめ歌舞伎は、女性だけの歌舞伎グループ。
團十郎さんが、手取り足取り指導してきた。
進境著しい人には、市川姓を名乗ることも許してきた。
ムラカミも名古屋時代以来、むすめ歌舞伎を応援してきている。
團十郎さんとも、何回かお会いしたことがある。
そんなご縁で、今回の公演も「聞き手」として、お手伝いすることになった。
打ち合わせのため、市川團十郎家を訪れた。
主がいなくなっても、主の気配が残っている気がした。
凛としたたたずまい、
伝統芸能を受け継いでいる家の落ち着きが醸し出されていた。
團十郎さんの長女、市川ぼたんさんと、一番弟子の市川新蔵さんに
お目にかかった。
ぼたんさんは、「父はいまもいつも近くにいてくれる」
新蔵さんも「いつも、ここで旦那ならどういうかな」と思いながら稽古している。
亡くなってから、ぼたんさんの夢に父が登場することはなかったが、
今月に入ってから、3回も出てきたそうだ。
いずれも、にこにこしながら美味しいものを食べていた。
ぼたんさんは、父の笑い声が大好きだった。
その笑い声を聞くだけで、悪いものがすべて消えていくような気がした。
2月2日の公演では、ぼたんさんから團十郎さんの思い出話を聞き、
新蔵さんには、勧進帳の一部から、市川家の「型」を披露していただく。
ムラカミ、市川ぼたんさん、市川新蔵さん)
名古屋むすめ歌舞伎三十周年記念公演は、
2月2日(日)第1部が13:30~第二部が15:30~
名古屋能楽堂で。
<特別出演>市川ぼたん、市川新蔵。
13:30~ 「菊慈童」(市川櫻香)
十二代目團十郎丈を偲ぶお話(聞き手 村上信夫)
15:30~ むすめ歌舞伎による「外郎売」「鳴神」、ぼたんさんの「島の千歳」
■通しチケット=7,000円
■問い合わせ NPOむすめかぶき
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FAX 052(323)4575
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