自分がハダカにされていく・・・ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

きょうは、神戸で「ことば磨き塾」。

インタビューのワークショップは、楽しい。

ひとりひとり、様々なアプローチを受けながら、

自分の衣を脱ぎ捨てハダカにされていく・・・

いままで自分がしてきたことをされているわけだが、

なかなか心地良いものだ。

そして、神戸の塾生は、いずれも熟年女性ばかり。

脱がせのテクニックは、さすが年の功!(笑)


いつも、屈託のない笑顔の加島佐知子さんは、

その笑顔に魂を抜かれてしまった。

加島さんは、いっぱい質問を用意してきた。

店開きして、商品をたくさん並べようとしたが、

途中で、商品が多すぎてしまい店開きしないまま閉店となったが、

この百万ドルの笑顔で、すべて許しちゃう。



ポンポン小気味のいい卓球のラリーのような

ラリーが続いた安田小百合さん。

ざっくばらん、構えたところが全くないから、

こちらも、構える暇すらない。

おざなりな答えは出来ない。

「売り言葉に買い言葉」というが、

嬉しいことばもそのことが当てはまる。

好奇心いっぱいで、嬉しい聞き方をしてくれると、

おのずと本音が出てしまう。

質問する人の生き方考え方が問われるものだと

安田さんは、気づいてくれた。



78歳の江見さんにじっくり真剣に想いを聞かれたムラカミは、

これまた真摯に向き合った。

ムラカミの両親像について聞かれ、

厳しく甘やかされることがなかったと答えたら、

「村上さんの凛としたやさしさは、そこから芽生えたものなんですね」と

持ち上げられた。

「受け答えする村上さんの顔が少年のように見えた」と

感想を漏らす塾生もいた。
江見さんは、1週間前まで心臓病で入院していたのに、

どうしても休みたくなくて来たと、嬉しいことばを言ってくださった。

ほかにも、風邪の微熱をおしても来たかったという人もいた。


ムラカミも風邪気味で、いささかしんどかったが、

熱心な塾生のみなさんと語らううち、元気をいただいた。

ハダカにさせられても寒くなかった。



(きょうの会場は、三ノ宮駅近くの神戸勤労会館。

遠くに六甲の山並みが見えている)