嬉しい嬉しい再会だった。
名古屋に、みんなから「おじん」と呼ばれる童話作家がいる。
本名は、鬼頭隆さん。
名古屋時代、互いの自宅にも行き来し、よく語り合ったものだ。
童話会に客演したこともある。
おじんの長男、拓真くんは、当時小学生だった。
その彼も、今年36歳の年男。
拓真くんから、この正月、年賀状に交じって、案内ハガキが届いた。
1月11日11時に、
時を味わうシェアスペース「自由空間 八田」をオープンするとあった。
その日その時、ちょうど名古屋にいるではないか・・・。
これは、何かの巡り合わせと、サプライズで訪ねることにした。
祝いの花持参で突然現れると、一瞬キツネにつままれたような顔をしたが、
ものすごく喜んでくれた。
「ボクが幼いころ、ムラカミさんは大好きな大人だった。そのムラカミさんが
オープン初日に来てくれて、ものすごく嬉しい」と言ってくれて、
ボクも、ものすごく嬉しい。
拓真くんは、精悍な顔つきになり、その名の通り、「たくま」しくなっていた。
言うに言われぬいろんな経験を積んだことは、その語り口から想像出来る。
その経験を土台に、やっとやりたかったことが見つかったようだ。
それは、古民家を改造した、みんなが集う場所だ。
彼が全国を歩いて交友を得たアーティストたちの作品展示、
様々な体験教室、イベントなどのシェアスペース、
ネルドリップで(布フィルター使って)
ゆっくり時間をかけて淹れてくれる珈琲を楽しめるカフェ・・・
これから先、いろんな利用方法が考えられそうな、
まさに、落ち着いて時を味わうことの出来る場所だ。
まっすぐに目を見つめながら、自由な心で話す拓真くんを見て、
いいタイミングで再会出来たものと嬉しくなった。
※「自由空間 八田」
名古屋市中川区八田1002
052-720-5217