女優・大空真弓さん。
まさに大空のように澄み切った明るさがある。
乳がん1回、胃がん2回、食道がん3回、
あわせて6回もがんを患った。
転移でも再発でもない。
こういう独立したがんが複数回、生じることを「多重がん」と呼ぶ。
それらを全部撃退し、あっけらかんと生きている。
病院が好きだという。これが幸いして検査で早め早めに手が打てた。
早めといえば、自分の葬儀の方法も考えている。
名づけて「玉子葬」。
参列者に、茹で玉子か蒸し玉子を持ってきてもらう。
虚弱児だった子どもの頃から、
死にかけた命を玉子のおかげで救ってもらった。
心を込めて茹でたり、蒸したりした玉子を祭壇の前に置き、
そこで「献玉」をやり、拝んだ後、
前の人が置いていった玉子をお持ち帰りいただく玉子葬にしたい。
そのときに、お浄め用にこだわりの塩を渡す。
葬儀の参列者は、家に帰ってから、お浄めの塩で茹で玉子を食べて、
故人を思いだしてもらえたらいいと。
スタジオに蒸し玉子持参で現れた。
こういうユーモアがいい。
11日の『日曜はがんばらない』は、底抜けに面白い。