村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

高野登さんは、アロハ姿で現れた。

「え!ラジオじゃなかったの?」

ホスピタリティの第一人者、元リッツカールトンホテル日本支社長の高野登さんは、「一分の隙」のある人だった。意外に「あわてんぼうさん」なのだ。こういうところも似ているかもしれない。

 

高野登さんと知己を得て、今年10月で10周年。

大阪の隆祥館書店のレジスター前での出会いだった。

高野さん曰く「3秒ずれていたら一生会うことはなかったかもしれない」。まさに縁尋機妙。出会いは一瞬たりと、早からず遅からずやって来る。その典型と言える出会いだった。

共に昭和28年生まれの高野さんは、まさにご縁元。この10年で貴重なご縁をたくさん結んでくださった。

その高野さんの「ご縁」を聴く「縁たびゅう」。

彼の話はエピソードとエビデンス満載で、聴いていて飽きない。

すぐ時間が経ってしまう。

1本目の収録は、珍しくタイムオーバー。

 

リッツカールトンの創業者であるホルスト・シュルツィさん。

スタットラーヒルトンのスーザン・リッチさん。

伊那食品の創業者、塚越寛さん。

高野さんの多くの縁から選び抜かれた3つの縁。

ずっと聞いていたくなるような話ばかりだ。

ホテルマンになった経緯も、今回初めて聞いた。

その理由にも、高野さんの思わぬ性格が潜んでいた。

ここで書いてしまうと、本番を見る楽しみがなくなる。

ぜひ、シャナナテレビ「縁たびゅう」で御覧ください。

 

高野登さんの3つの縁を聴く、シャナナTV『縁たびゅう』。

配信は、11月2日(月)からの週と16日(月)の週に予定。

11:30~と20:30~の毎日2回配信。

ほどなく、YouTubeで、いつでもどこでも見られる。

24時間常時放送のインターネットテレビ局 - シャナナTV (shanana.t

 

クードポールのシェフ田中悦男さんも同学年。

彼は、昭和29年2月生まれなので、そこを強調していたが…。

「日本をかっこよく!」「人生百年時代をかっこよく!」

2つの本が仲良く並んでの広告が、今朝の毎日新聞に掲載された。高野登アニキとのペア本?アベック本?がようやく揃った。

「かっこよく」をキーワードにした兄弟本が出来た!

ボクのがエンタメ系としたら、高野登さんのは、アカデミック系。まさに人生百年時代に向けて示唆に富んだ内容となっている。

 

高野さんは、定年後の人生を「セカンドハーフ」と呼ぶ。

固定観念をリセットして、まっさらな人間としてスタートを切る絶好の機会だ。肩書きも見栄も脱ぎ捨てて、素の自分で生きられる。余生ではなく、実りの人生を送ろうと呼びかける。

古希ルネッサンス。 「もう年だから」は禁句。 「この年だから」こそ出来ることがある。ワクワク感がルネッサンスの原動力だ。 

 

高野さんのお父さんの話は、初めて知った。まさに、かっこいい生き方をした人だ。畑を荒らされても感情に任せた行動をとらないで、淡々と「その先」を見据えた生き方をした人だ。

自分が出来ることだけに集中して手を動かす。「待つ」時間を味方につける忍耐力がある。そんなお父さんの背中を見て育った高野さんに、父のスピリットは、しっかりと受け継がれている。お祖父さんも、かっこいい生き方をした人だ。むらおさ(村長)として、地域内の揉め事を多くを語らず解決した。酒豪であったそうだ。酒を飲みながら、みんなの「言い分」に静かに耳を傾ける姿も、しっかりと受け継がれている。

 

社会のために働く時間をど真ん中タイムと高野さんは名付けた。

この時間のクオリティーを上げることがセカンドハーフの充実に繋がる。

働き方には、4つある。

レイバー(苦役)ジョブ(役割をこなす)ワーク(責任を果たす)そして、プレイ(自分の裁量で仕事を作り、何をして何をしないか判断する)どういう働き方がいいかは自明の理だ。

価値を生み出し、人の役に立ち、感謝される。自分の人生を導くのは自分しかいないのだ。

 

リッツ・カールトンの初代社長であるホルスト・シュルツィさんから学んだことは数知れず。

「ワクワクしなけりゃ仕事じゃない!」シュルツィさんの口癖だ。高野さんも幾度となくこの言葉に鼓舞されたものだ。

まもなく90歳とは到底思えない若々しさだ。ロードレース用の自転車に乗り、メルセデスのオープンカーを乗りこなし、アメリカ中で講演活動を行っている。

「紳士淑女にお仕えする我々もまた紳士淑女である」

 これも、シュルツィさんの教え。高野さんの仕事観の根幹になっている。フラットでニュートラルな姿勢にも通じる。

「スピリット&ソウル」 

自分の内なる声を聞く。サービスは技術ではなく心から生まれる。スピリットは使命感や志。ソウルは魂や人間性。両方が揃うことでホスピタリティは実現する。そのためには、自分の内側が整っていなければならない。

シュルツィさんは、自分にない強みを持つ人を見つけ出し、徹底的に活かす。三角形の尖った部分を削らない。クセのある個性や強みを活かした方が、多様性への対応力が強く、面白い組織になる。 「自分の可能性をみくびらない」よう指導する。シュルツィイズムは、確かな形で高野さんに浸透している。

 

きょうは、かっこよく生きている高野さんと、

シャナナテレビ「縁たびゅう」で対談する。

 

9月25日付毎日新聞朝刊

 

 

 

名古屋ことば磨き塾。

初参加が4人。

 

「偉い」と「立派」について。

●偉い人はたくさんいる。立派な人は少ない。

●偉い人はたくさんいるのに、どうして平和にならないの?

●~が出来て偉かったねー

●ボク偉い?と子どもが聞いてくる

●偉い人に、報われない意見を言う立派な人

●「まったいらなところ」にいるから、どちらも関係ない

●小さな身体で大きな人に勝てて立派

●やりくり上手な自分は立派

●自分にないものを持っている人は立派

●立派は自分だけでも成立。

 偉いは自分以外がいないと成立しない。

 

日常語の哲学

「一応」

●メールで「一応確認してください」

 不完全なものに対するクレジット。

●関係が遠い人に使う

●「一応やっておきます」頼りない気がする

●イベント案内したら「一応読みました」と返事。

 一応来てくれるらしいが…

●「一応送らせていただきます」選択肢を委ねる

●ある程度の自信があるから言える

 

絵本『ダニーさんのちゃぶ台』の作者、

絵本作家のなるかわしんごさんが来てくださった。

ご本人の前で朗読。