GLOBIS 20th Anniversary TOP Seminar:
"Innovation and Entrepreneurship: A Discussion between U.S. Ambassador John V. Roos and GLOBIS President Yoshito Hori"
6月22日(金)、Globis創立20周年記念セミナーに参加した。
駐日米国大使ジョン・ルース氏と、グロービス堀学長の対談という形式でのイベントだ。
堀さんの想い
ルース氏と堀さんは、その前日も、大使公邸で他の国からの外交官も交えてのディナーに招かれて話をしたというような親しい間柄らしいが、堀さん自身のTwitterで
「今晩は、そのルース大使をグロービスにお招きし、19時より20周年企画のイベントを実施する。僕は、ルース大使が好きだ。シリコンバレーで弁護士をやっていたので、ベンチャーに対する思い入れが半端ではない。本日の対話がとても楽しみだ。」
── と呟いていたように、やはり相応の緊張というか思い入れというかがあったようだ。
ルース大使と起業家精神
さて、ルース氏というと、昨年の大震災に際しての米軍による「トモダチ作戦」以降、ぐっと印象が強くなったように感じられるが、そもそも駐日大使に着任する時から、Innovation と Entrepreneurship こそが、今の日本に成長や幸せをもたらすものという強い確信を持っていたといい、氏が大使着任前まで、長くシリコンバレーで弁護士として働き、故 S. Jobs らとも親交のあったことが、その背景にあるという。
※Innovation および Entrepreneurship に対する氏の想いは、経済産業研究所のコラムに寄せられた文章に、よく見てとることができる(リンクはこちら)。
前半の対談、後半の聴衆からの Q&A セッションを通じて、印象に残ったトピックを幾つか。
起業家に求められるもの
はじめに、大使が企業家に必要なものとして、幾度も口にしたキーワード、それは Drive、Dream、そして Vision という3つの単語だ。MBA のような体系化された学びの重要性は十分に認めた上で、それでも最も重要なことは、Vision を持って、そこへ行って(Go)、何かをすること(Do)である。
人とのつながり
また、人と人とのつながり(Network)の重要性も、繰り返し強調していた。当然ながら薄っぺらい意味での人脈といったものではない。仮に自分が若くて、何の実績も持っていないにしても、夢や Vision があれば、かならず認めてくれる人がいるはず、それを信じて行動せよということだ。
これと裏表で(Diversity という表現は用いていなかったと思うが)様々な人と接点を持つことによる刺激が持つ意義も大きい。シリコンバレーというのは場所ではなく、ある種の "State of mind" である。そこでは80か国の言語が話されている。インド、中国、イスラエル等からは多くの学生が訪れ、国に帰り、またビジネスをしにやって来る…このように cross border であることが、これからの時代には不可欠となる。
日本に送るエール
もちろん日本も大きなアドバンテッジとチャンスを持っている。日本はすべての都道府県をまわったというが、高い教育レベルと、あちこちに感じられる innovative な精神、そして何よりも attention to detail が、日本人の美徳だろうという。Sony や Zen(禅)が Jobs に与えた影響は計り知れない。
ただ、日本人はもっと、Celebrate Entrepreneur をしても良いのではないだろうか。子供のころから、そうした空気の中で育つということが、実は最短の道だと思う。
また、失敗を許容することも必要だ。シリコンバレーでは、Jobs も含めて、失敗していない人間を探すことなど、ほぼ不可能だ。
もちろん、Practical な施策として、bankruptcy rule の整備も必要だが、起業家を称賛する気風こそが disruptive innovation の源泉となる。
堀さんが応えて曰く…
自分は Harvard MBA を出て、起業家になった最初の日本人と思う。それ以前には Professional CEO になる人はいても、起業家になる人はいなかった。20年前、自分も失敗してすべてを失うことは怖かったが、その時の自分は「日本の社会」を信じていたから、仮に失敗しても誰かが手を差し伸べてくれると信じていたから、事業を起こすことができた。
エンディング
最後に日本のオーディエンスに送るメッセージ言われての言葉が、凄まじかった。
米国にとって日本は特別なパートナーだ。
今回のセミナーもそうだが、駐日大使である自分が、日本中を回って Innovation や Entrepreneurship の重要性を説いていることに対して、それがアメリカの国益につながるのかというような批判を受けることもある。
ただ、自分は、こうした share state of mind をおこない、それが巡り巡って日本というパートナーを強くする。これは米国にとっても喜ばしいことであり、そうしたことのできる今の仕事を愛している。
全体を通じて1時間強という、セミナーとしては決して長いものではなかったが、非常に濃密な時間であった。
また、堀さんご自身が、当日の写真をFbにアップされています。リンクはこちらから。





"Innovation and Entrepreneurship: A Discussion between U.S. Ambassador John V. Roos and GLOBIS President Yoshito Hori"
6月22日(金)、Globis創立20周年記念セミナーに参加した。
駐日米国大使ジョン・ルース氏と、グロービス堀学長の対談という形式でのイベントだ。
堀さんの想い
ルース氏と堀さんは、その前日も、大使公邸で他の国からの外交官も交えてのディナーに招かれて話をしたというような親しい間柄らしいが、堀さん自身のTwitterで
「今晩は、そのルース大使をグロービスにお招きし、19時より20周年企画のイベントを実施する。僕は、ルース大使が好きだ。シリコンバレーで弁護士をやっていたので、ベンチャーに対する思い入れが半端ではない。本日の対話がとても楽しみだ。」
── と呟いていたように、やはり相応の緊張というか思い入れというかがあったようだ。
ルース大使と起業家精神
さて、ルース氏というと、昨年の大震災に際しての米軍による「トモダチ作戦」以降、ぐっと印象が強くなったように感じられるが、そもそも駐日大使に着任する時から、Innovation と Entrepreneurship こそが、今の日本に成長や幸せをもたらすものという強い確信を持っていたといい、氏が大使着任前まで、長くシリコンバレーで弁護士として働き、故 S. Jobs らとも親交のあったことが、その背景にあるという。
※Innovation および Entrepreneurship に対する氏の想いは、経済産業研究所のコラムに寄せられた文章に、よく見てとることができる(リンクはこちら)。
前半の対談、後半の聴衆からの Q&A セッションを通じて、印象に残ったトピックを幾つか。
起業家に求められるもの
はじめに、大使が企業家に必要なものとして、幾度も口にしたキーワード、それは Drive、Dream、そして Vision という3つの単語だ。MBA のような体系化された学びの重要性は十分に認めた上で、それでも最も重要なことは、Vision を持って、そこへ行って(Go)、何かをすること(Do)である。
人とのつながり
また、人と人とのつながり(Network)の重要性も、繰り返し強調していた。当然ながら薄っぺらい意味での人脈といったものではない。仮に自分が若くて、何の実績も持っていないにしても、夢や Vision があれば、かならず認めてくれる人がいるはず、それを信じて行動せよということだ。
これと裏表で(Diversity という表現は用いていなかったと思うが)様々な人と接点を持つことによる刺激が持つ意義も大きい。シリコンバレーというのは場所ではなく、ある種の "State of mind" である。そこでは80か国の言語が話されている。インド、中国、イスラエル等からは多くの学生が訪れ、国に帰り、またビジネスをしにやって来る…このように cross border であることが、これからの時代には不可欠となる。
日本に送るエール
もちろん日本も大きなアドバンテッジとチャンスを持っている。日本はすべての都道府県をまわったというが、高い教育レベルと、あちこちに感じられる innovative な精神、そして何よりも attention to detail が、日本人の美徳だろうという。Sony や Zen(禅)が Jobs に与えた影響は計り知れない。
ただ、日本人はもっと、Celebrate Entrepreneur をしても良いのではないだろうか。子供のころから、そうした空気の中で育つということが、実は最短の道だと思う。
また、失敗を許容することも必要だ。シリコンバレーでは、Jobs も含めて、失敗していない人間を探すことなど、ほぼ不可能だ。
もちろん、Practical な施策として、bankruptcy rule の整備も必要だが、起業家を称賛する気風こそが disruptive innovation の源泉となる。
堀さんが応えて曰く…
自分は Harvard MBA を出て、起業家になった最初の日本人と思う。それ以前には Professional CEO になる人はいても、起業家になる人はいなかった。20年前、自分も失敗してすべてを失うことは怖かったが、その時の自分は「日本の社会」を信じていたから、仮に失敗しても誰かが手を差し伸べてくれると信じていたから、事業を起こすことができた。
エンディング
最後に日本のオーディエンスに送るメッセージ言われての言葉が、凄まじかった。
米国にとって日本は特別なパートナーだ。
今回のセミナーもそうだが、駐日大使である自分が、日本中を回って Innovation や Entrepreneurship の重要性を説いていることに対して、それがアメリカの国益につながるのかというような批判を受けることもある。
ただ、自分は、こうした share state of mind をおこない、それが巡り巡って日本というパートナーを強くする。これは米国にとっても喜ばしいことであり、そうしたことのできる今の仕事を愛している。
全体を通じて1時間強という、セミナーとしては決して長いものではなかったが、非常に濃密な時間であった。
また、堀さんご自身が、当日の写真をFbにアップされています。リンクはこちらから。









英語は必須: 実質的に世界の標準語である英語ができないということは、人間として喋れないといっているのと同じ。
教養を身につけよ: 歴史、哲学、芸術等への造詣なしには、自分の発言も深みがでないし、話を聞いても根本が理解できない。
上を目指せ: 自らの持てるリーダーシップを証明しつつ、より大きな仕事ができるポジションを貪欲に追求せよ。




