いわきの小名浜に来てます。

何年かぶりの大晦日の宿泊なので、期待してきましたが・コロナというのは経済のシステムを短期間に大幅に加速しながら変えていってしまいましたね。

私がこの業界に来た15年前頃は、激安バスツアー全盛期で大型のお土産店などにツアー客が大勢立ち寄り、皆同じお食事を食べて沢山のお土産を買って帰りました。

今は、超有名だった大型のお土産店は倒産し、観光地に観光バスはいません。

大晦日で一泊24000円と、高級な宿に泊まった訳ではないのですが、全体的にサービスの質は落ちてると感じました。3年前なら団体で12000円宴会朝食付きの宿です。

具体的には接客の質が落ちてまして、それは教育が足りてないとかそういう問題ではなく、働き方改革しかり、労働者の意識が変わってきている所から生まれているものだと思いました。

私が常日頃から採用の際も従業員の指導の際も言ってる事ですが、人は働く時にはお金を貰ってもサボり、お金を出す時には些細な事に注文をつけ、物事はこんなものだと思い込んで、それ以上何も考えない思考停止状態で生活しています。

この方々は世間のなんとなくの雰囲気全体が変わらないと変わる事はありません。

昨今の世の中は過度に個人の権利や自由を優先し、他人に影響する公の事は後回しでいいと思ってる人が多いと思います。日本国憲法の和訳(日本の法律なのに元は日本語ではない)には公共の福祉という言葉が4回でてきますが、公共の福祉に影響を与えない範囲で国民は個人の権利と自由を尊重できます。またこれらを担保する大前提の国民の義務をしっかり果たす事は、やらなくてもバレなきゃいい的な存在になってます。

労働基準法も性善説を元に作られているのか、ハナから悪用しようとする方にとってはパラダイスな法律です。これでは、まともな会社は正社員の採用なんて難しいですって。まずは公務員の周りから正社員化して、そこから民間を変えるというのが筋の通ったまともな人間の考える事でしょう。

社会学者の宮台先生は今の社会はクソしかいないと言っていたが、わたしから言わせると腐ったみかんと一緒で、元は腐ってなかったがだんだん腐ってきてしまったんですね。

いきなりですが、当社の社名の真の由来は橙という正月の餅の上に置かれるあの果物からいただいてますが、熟れた人間を青く戻す事も会社の目的としています。

有言実行どころか明日には誤りもせずに方針展開する政治家、頑なに30年も現実を見ないで国民を苦しめるこの国のシステム、思考停止した多くの国民。

今世界で上手くいってるとされている商売は、大切な我が子が人生の重要な局面でハードルに差し掛かった時に、親が頑張ってハードルを取り除いて楽に進ませる様な、その子の人生を考えるなら失敗しても挑戦させる事が重要だと思うのだが、本末転倒なサービスばかりに感じています。

持続可能な社会?それは我が国の数百年前の事ですか?今行われている事は、持続可能に思える社会の実現で、実際には結果失敗します社会の実現ですよね?

話をもどしますが、なんとかして少しずつ変えて行きたいので、当社は五年前から会社を縮小し、私の目の届く範囲の仕事だけを承り、ご理解いただけるお客様と楽しく旅行に行って商売が成り立つ様に、就業規則から採用、教育やサービスの提供方法のシステムを作って今に至ります。小さくしないとお客様も社員も守れません。

今年はgotoが再開しなくても黒字で終えれる様に準備をしてきました。

この先の見えない世界の中で、先を見越して、実績もしっかり残す会社になる為に、日々一歩一歩。