こんばんは星空星空星空
今日は、毎年このシーズンに催事場の案内が来るお店に、アロハシャツ🌺を買いに行きました。朝10時の開店と同時に主人と購入。
特にハワイが好きなわけでも、サーファーでもないのですが、レインスプーナーというメーカーのアロハシャツがかわいくて。女性も柄を選べば可愛く着こなせるんですよ指差し指差し指差し
今年はスポンジボブの柄をチョイス。
(お写真は公式サイトからお借りしました)


こんなに可愛い柄なんです飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート
洗濯にも強くて。オススメです乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ

そして、主人と別れて向かったのは
日生劇場。
この世界の片隅に、を観に行きました❗

終戦近くの広島、呉が舞台の作品です。

そろそろ節約しなくちゃ…と、この作品を観る予定はなかったのですが。
どうしても観たくなった理由はね。
劇団四季時代、CATSのスキンブルシャンクスが大好きだった小林唯くんが、退団後初の東宝作品ということもあり、昆夏美ちゃんや平野綾ちゃんといった実力者たちとどう絡むのか興味がわきました。
また、私の主人は中高生の頃は広島在住。義姉はそのまま広島で結婚したので現在も広島在住です。広島はゆかりが深いのです。
さらに、私の父が若かりし頃海上自衛官として採用されたのが、この作品の舞台であるなのです。また、父は自衛官として勤めるなか、江田島に単身赴任していたこともあり、軍港としての広島県に馴染みもありました。

本日のキャスト。↓

さて。この作品
思いきって観て…。
本当によかったです。
戦争の話ではありますが、哀しみばかりではなくて。人が人を思う言葉として「愛」(LOVE)という概念が西洋から入ってきましたけど、この話の誰か相手を思いやる心…いとおしく思う気持ちは、とっても柔らかく、控えめで、日本的。
古文で表記される
「なさけ」とか「かなし」とかいう表記がぴったりなんじゃないかな…と思います。しみじみ、物悲しく、自分より大切に、心を尽くして、大切に、相手を思いやるこころ。
登場人物たちのそんな姿に、心が惹かれて涙が溢れました。
原作はまんが王国で途中まで読んでドロップアウトしていましたが、劇場に向かうの電車の中と、ランチに入ったマイアミガーデンで読了してから、劇場入り。

キャスト別感想。
昆夏美ちゃん。
周作さんとの素朴な関係にほっこりしつつ…。リンさんへのモヤモヤと渦巻く嫉妬。でも、周作が買った茶碗をリンにあげることからもわかるように、リンを思いやる気持ちもしっかりあるのですよね。ここが、「愛(LOVE)」というよりは、もっと日本的な「なさけ」とか「かなし」を、感じます。
終戦直後に爆発させた怒り。ミス・サイゴンのキムを彷彿とさせました。昆ちゃんの触れ幅、やっぱり素晴らしかったです。

平野綾ちゃん。
いやー麗しかった。歌えばピシッっとよい声で。周作さんとの過去の逢瀬は観客が想像するしかないけれど、お花見のときに村井くん演じる周作とすれ違うとき、2人の表情が何とも言えずステキでした。私とは、幸せになれなかったけど。これからも、お幸せに。
穏やかに、そっと、柔らかく、相手を思う。そう。やっぱりとっても日本的。

村井良大くん。
すずの夫。とっても楽しみにしていました。
「生きる」のときのじれったい息子が大好きだったのでね。その辺にいるフツーの人をフツーに演じる芝居はきっとあっぱれだと予想していましたが、もう思った通りのナチュラル感。
呉に「青葉」が入港して、恋敵である哲を一晩泊めることになったとき。母屋ではなく納屋に泊めたのは、やっぱり嫉妬からよね、と思いつつも、「もう逢えんかもしれんけんのう」と、すずにしっかり哲とお別れをしてくるように促すのは、しみましたね。そうよ、やっぱりここも「かなし」なのよ。愛とか恋とかよりも、もっともっと、日本的。
すずが広島に帰る、と言ったときのやり取りも切なかったな。じれったい、普通の人の姿が、心に刺さりまくり。

小林唯くん。
歌はそんなに無いのだけれど、コーラスのときもしっかり聴こえてやはりよいお声。そして、唯くん演じる水兵さん、哲は、すずの初恋の相手なのですけどね、なんせ
芝居が萌える飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート
つかの間の入港、周作さんの家の納屋に一晩泊めて貰えることになって。出港したら、自分は死ぬかもしれない。もう二度と会えないだろう。
哲がすずへの募る思いを切り出して。ここはもうグサグサ刺さって泣けました。
そっとすずを抱き寄せて
すずは、ぬくいのう 
すずは、柔いのう
すずは、甘いのう…。
唯くんの表情、広島弁3連発は萌えまくりよ。
そしてキスをせまるの。
すずからは拒まれるけどね。戦地に行くのが、なぜ自分なんだ。なんで…。という哀しみを抱えつつ。すずは普通ていてくれ、普通でいい。やっぱり相手の幸せを思っているのよ…悲しい悲しい悲しい
なんかね…みんな、本当にいい人たち。
だからこそ、そんなひっそりと慎ましく生きてきた人たちが幸せになれなかったことに哀しみがこみあげるのだろうな。

そして本日の大優勝🏆️は
音月桂さん❗
娘である晴美ちゃんのくだりは、原作で知っていましたが涙無くしては観られなかったです。
全母親を味方に付けたと思いますよ、圧巻でした。
一見冷たい人に見えるけど、裏表がなくてさっぱりしてて、思った通りにいいすぎちゃうけど…。実は情が深い、優しい人。
この人が「ここにいていいよ」と、言ってくれたからこそ、すずは周作さんと呉での未来を進むことができるんですものね。

戦時中、普通の人たちが、みんな精一杯生きていた。別れることになった人たちも、たくさんいた。そんな人たちを心の片隅において、すずたちは未来を進んで行くのでしょう。私たちも前を向いて進まないといけませんね。

オマケ。
唯くんの水兵姿がステキでしたから
家に帰って、父の海上自衛官時代の制帽を思わず引っ張り出しました。

ほら、呉帽子、とお店のタグがあります。父が、呉で採用されたときに作ったものと推察されます。それか…教官としての研修のため江田島に単身赴任のときに作ったものかな、わかりませんけどね。(ネームも刺繍してありましたから、スタンプで隠しました。)

父が、呉にいた証。
軍港としての呉、そして今日観た「この世界の片隅に」のような人々の歴史があるからこそ、父のような自衛官たちが呉で働くことができるんですね。

作品の余韻に浸りつつ、元気だったころの父のことも思い出していました。
さて。
長らくお付き合いありがとうございました❗
では~バイバイバイバイバイバイ