おはようございます傘雲傘
雨になりました。
🎍壽初春大歌舞伎🎍
ジャージー・ボーイズのときに、「この人の歌舞伎が観たいな」と、直感的に思わせてくれた尾上右近くん。
およそ1時間近く
女の恋心百態を様々に躍り分ける
京鹿子娘道成寺が観てみたくて行ってきました。

夜の演目はこの四つ。
鶴亀 おすましスワン🐢
寿曽我対面 門松🍶門松
息子 雪だるま🔥雪だるま
京鹿子娘道成寺 ヘビ🔔ヘビ

1月の歌舞伎座は、新春のおめでたい雰囲気。

美しいですね。

尾上右近くんの道成寺以外の演目も、素晴らしかったのですが…。
とにかく…。
とにかく…。
昨日は

尾上右近にすべてを持っていかれました❗
いやー末恐ろしい子。


これ
本当に観てよかった!!!
そうね…。
私のなかの衝撃としては
井上芳雄トートを初めて観たとき位の衝撃。
50分近く1人で踊ってますけど、体感としては15分ぐらい。
凄まじい。
凄まじい。
凄まじかった。

ジャージー・ボーイズの大千秋楽のカテコ、他のキャストが感極まって泣き崩れるなか、1人だけ涙を見せず、しっかり最後まで居ずまいが美しかった右近くん。
そっか…この世界観を50分、たった1人、(所化や長唄さんたちはもちろんいるけれど)台詞もなく「踊り」だけで表現できちゃうんだもんね…。なんとまあ肝が据わっていることよ。
何だかあの落ち着き感、なるほどと納得させられました。


道成寺の鐘供養に訪れた女。
女人禁制の寺に入る条件として、様々な舞を見せることに。この女こそ、実は恋の恨みを宿した蛇体、清姫の怨霊であり、最後に本性をあらわすのだけれど。
こんな白拍子の姿で現れて…。

糸で衣装を引き抜き、一瞬で着替えたり、小道具が次々変わったり。
全く飽きることなくどんどん形を変えて踊り続ける右近くん。
ダブルキャストだった中村壱太郎さんとは、少しずつ変わっていることろもあって。
壱太郎さんの道成寺は、お正月のNHKの特番で観ました。
壱太郎さんが上方のはんなり感を大事にしているのにたいして、右近くんは、すっきりと江戸前。
疾走感を大事にしているのが伝わりました。
あるインタビューで、こんなことを言ってました。

 お寿司だったら壱太郎さんは押し寿司。僕はコハダの握りみたいな感じ?

僕は音羽屋式(尾上菊五郎)で最後も肌を脱がずに、「待たせてられない!」という感じで、あっという間にサラサラサラっと、めくるめく中に終わっていきたいんですよね。


そうなんです。右近くんの道成寺は、鈴太鼓を打ちならして踊ったあと(ここの鈴太鼓の踊りもめちゃくちゃ速い)、蛇体の本性を現して鐘の上によじ登るまでがめちゃくちゃ速い。壱太郎さんは、髪の毛が鐘の上ではバラバラに乱れていますが、右近くんは結い上げたままで、とにかく…もう100メートルの選手のような息もつけない感じの速さなんです。

この人は…アスリートなんだな。

大きく後ろに反り返ったり、狐がとりついたよう踊りだったり、毬をついたり…。
止まるところがなんせ美しい。そしてキリッとかっこいい。
若く、体力がある今だからこそ出せる

吹き抜ける風のような…。
とにかく…。
速い。
そんな、娘道成寺台風台風台風

ウィキッドを後輩に譲ってまで…観に行ってがっかりしたらどうしようかと心配していたけれど。
大満足の50分でした❗

途中所化(お坊さん)たちが投げてくれる手縫いも、楽しかったです。
お隣の方がキャッチしてました飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート


オマケ。
1つ目の演目、「鶴亀」が終わって…。
休憩となり、コーヒーを買って戻ってきたら
(歌舞伎公演はお席で飲食できる)
私のお席に知らないおじいちゃんが据わっていらっしゃる…汗うさぎ汗うさぎ汗うさぎ
私のお席…ここなんですけど
と、言ってもおじいちゃん動かず。
私もチケット確認しようとしたけど、片手にコーヒー持っていたしあたふたしていたら。
近くのお席のお着物のご婦人が
「コーヒーを持っててあげるから、あなたもお切符を確認されたらどうかしら」
と、言ってくださって。
チケットを確認して無事、私のお席であることが証明されました…。
おじいちゃんは一階と二階を勘違いされていました真顔真顔真顔
お着物のご婦人にお礼を言ってと少しお話。
帰り際、歌舞伎観劇は玄人とおぼしきそのご婦人も尾上右近くんを絶賛して帰っていかれました。

あと、ブロともさんによると昨日は「甘酒の日」だったそうでして。
売店で甘酒を買って頂きました飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート

いいものを観た。
よし。
また、明日から頑張ります❗

今日は
主人が勝手に買ったマットレスが身体に合わないので
布団を買いに行きます。
皆様素敵な日曜日を。
では~バイバイバイバイバイバイ