おはようございます雲雲雲
昨日は久しぶりの観劇
ジェーン・エアに行ってきました❗
2月の美女と野獣以来、息子の卒業式が終わるまでは観劇を自粛気味でしたから、とっても嬉しかったです飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート
昨夜のジェーンはもねちゃん。

いや~素晴らしかったです。
上質。上質ですよ。
極めて上質な
「演劇」
を、じっくりみせていただきました。
大満足です。
華やかなダンスは1ミリもないし、セットもシンプル。イギリスの荒野、大きな木を配置。ジェーンとロチェスター以外の人たちはアンサンブルとして何役も演じ、語りで物語が動いて行きます。
観客の想像力に委ねる余白。
ジョンケアードの演出はやっぱり知的。
知的で美しいですね。すごい。
このお話は、あまりにも有名な文学作品なので、結末を知っている方も多いと思います。
私も文学部だった大学生の頃に原作を読んだので、結末は知っていました。それでも2幕の怒涛の畳み掛けは涙止まらずでした。
原作を知らずに、これからご覧になる方は、あえてストーリーを知らずに観に行ったほうがいいです。1幕のサスペンスっぽいところの謎、何故に芳雄さん演じるロチェスターがあんなに投げやりな生き方なのか、2幕の謎が解ける瞬間に
なるほど…悲しい悲しい悲しい
と、心が溶かされていくので。

これからご覧になる方は、結末を知らずに行かれたほうがいいと思うので、私がいいなと思ったキャストのことを少し。

上白石萌音ちゃん。
もねちゃんのもつ独特の柔らかみの中に芯の強さがあって、ジェーンそのものでした。
膝だちになっている、大きな芳雄さんをまるで小さな子どもを癒すかのごとく優しく抱き締めるシーンがありますが、まるで聖母のような清らかさでした。
彼女がしなやかに、自分の生きる道を切り開いて行く姿、そしてそのベースになっている信仰。
「許し」が、彼女を支えているのですね。私もそんなふうに思える人になりたいと思わずにはいられません。

井上芳雄さん。
そして我らが芳雄さんのロチェスター。決して美男子ではない、という設定なのですが、もう隠しきれない美しさ笑笑笑
そうなのですよ、この方はやはり
足が長い❗
燕尾服を着ているシーンがありますが、燕尾服でスタジオアリスにならない頭身バランスに萌えます。燕尾服って、背が高ければいいという訳でもなくて、足の長さと顔の大きさのバランス大事ですよね。(話が脱線しました)
1幕では序盤まったく出てこないし、何でこんなに投げやりな生き方なのか、原作を知らずに観に行った方は、ホントにモヤモヤすると思うんですけど、2幕から彼の本性、本心を知るにつけて涙止まらずでした。歌はご存知の安定感ですし。この方のほろっと見せる「弱さ」にやられる私です。

春野寿美礼さん。
助演女優賞を私はこの方にあげたい。
素晴らしかった。
ジェーンの意地悪なおばさま。彼女が意地悪で冷酷だからこそ、作品の大きなテーマである「許し」が、くっきりと浮かびあがるんですよね。
彼女の死が物語の大きなポイントとなります。人のもつ醜い嫉妬。憎しみ。それを終わらせるのは、誰かの「許し」。
何か、レ・ミゼラブルを思い出しました。

春風ひとみさん。
舞台を支える独特の優しさ、温かさを感じる春風さん。マタハリのときも泣かされましたけど。こんなおばあちゃんがいたらいいな。

中井智彦さん。
最初、ジェーンのお父さんとして出てきます。本当にいい声。
その後はアンサンブルとして、語りを他の人たちとやっていますが。
2幕の終わりごろ、とっても素敵なお役がめぐってくるのです…。これからご覧になる方のために、詳細は避けますが。
素晴らしい歌声も聴けますよ。ジェーンとの掛け合いで歌うのですが、何せ中井さんが上手なので、ここはもねちゃんよりも、芯の強い歌声のともなちゃんのほうがあってるんじゃないかな❔とも思いました。もねちゃんも上手なのですけど、儚さが伴うもねちゃんよりも、中井さんの強いバリトンと戦うくらいの圧を出してくれるのはともなちゃんかな。次回はともなちゃんのジェーンなので、その辺りも比較してみたいです。

2回目がますます楽しみになりました❗

オマケ。
昨夜は、とっても
美味しかったですにっこりにっこりにっこり
ご飯がおいしく食べられるって素敵ですね。
さて。
ジェーン・エアの余韻にひたりつつ、今日は休日出勤いたします。
では~バイバイバイバイバイバイ