FG-350E リペア⑤ | NOBU@TIDAのブログ

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前回「残すは最終調整」と掲載しましたが...

弾き込んで弦をなじませつつ出音確認

するとどうしても高周波のキンとした

私には嫌な成分が感じられます。

これまで何本もFGをいじってきているので

本来の音ではない何かがあろうと思い

真っ先に考えたのはこのモデル特有の

導電性素材であるアルミ製のサドル

 

 

そこで先日いじったばかりの

FG-160のサドルを取り付け確認

するとやはり嫌な高音成分が消えた!

 

 

そこでロングサドルサイズの牛骨素材を

サイズ違いで入りきらないブリッジピンと

いつもの□ound□ouseに発注~

 

 

まずはすぐにできるピンの交換

今回はタスク製の細軸(4.93φ)をチョイス

 

 

お~サスティーンは伸びるしくっきり!

まぁ、甘いサウンドがお好みの場合は

黒檀製くらいのほうが良いかも...

あとFG-160のサドルだと1・2弦の

テンションが不足気味でイマイチなので

サドル作製時に気を付けて調整します。

 

 

ロングサドル用牛骨材に形状を罫書き

まずは外寸を成型弦高なども確認します。

写真はオリジナルアルミサドルを模り

ここにFG-160サイズを掛け合わせて

理想の形状に仕上げていきます。

 

 

サドルトップを除く成型が完了し

オリジナルアルミサドルに一度戻し

オクターブピッチポイントを確認し

トップ形状をマーキングして更に成型

 

 

最終コンパウンドまで磨くとピカピカの

ピッチ補正されたサドルの完成です!

サウンドは?深くしっかりと輪郭があり

それでいて柔らかさも感じられる

私好みの出音となりました。

この音をユーザーが好むかどうかは

お引き渡しまでわかりませんが...(^0_0^;

そしてこの後改めて各部の点検と清掃

最後に新品弦(Martin SP Light)に張り替え

※弦選択理由は...手持ちのブロンズは

保管期間が長くどれも部分錆が発生

密封梱包のSPを使うことに...ただそれだけ(笑)

 

こうしてこの間手を入れてきた往年のレアモデル

【YAMAHA FG-350E】のリペアは完了です。

ユーザーさんに使っていただたうえで

ご要望あらばさらなる微調整も施します。

 

さてさてお気に召していただけるかどうか

お引き渡しの瞬間が楽しみ~
ドキドキワクワク...(^0_0^)♪