名古屋市西区主婦殺害事件,③(逃走ルート),未解決事件 | 明日へ向かって

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事件が風化されないよう、そして一日も早く解決されるよう願っております。

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名古屋市西区主婦殺害事件

逃走ルートについて

この逃走ルートこそが「土地勘のある人物」「近所に住んでいた」といわれる所以です。

※赤線が逃走ルート

犯人は傷を負っており(恐らく左手とされる)血痕から逃走ルートが判明しています。

ただし、上図のとおり稲生公園あたりで見失ってしまったとされています(警察犬2頭による追跡の結果)

地図に青線を加えてみましたが、こちらが公園までの最短ルートで、最低でも1分程こちらのルートのほうが早いです。

 

それにも関わらずこの逃走ルートを使っているということは「人目につきたくない」という思いがやはり強いのでしょうか。

最短の青いルートはひたすら直線ですので遠くからでも目撃されてしまいます。

 

ルートを見た印象として、曲がり角の度に曲がりつつ、目的地に向かって遠回りかつ的確に進んでいるように感じます。

 

※実際に何度か歩いてみましたが、複数回歩かないとこの道は覚えられないとおもいます

 

さらに特筆すべきは稲生公園まえの「石段」です

ここは完全に何度か通ったことがないと知らない道だと思います。

どこに繋がっているのか、ここからではさっぱり分かりません。

 

少なくとも初見で通ったというのは可能性として低いのかなと思います。

犯人は土地勘があるとまでは断言できないものの複数回来たことが有るのは確実でしょう。

 

ちなみに、ある一定のエリア内から現場アパートに向かう場合は自転車、場合によっては車よりもこの石段を使用して徒歩のほうが早かったりもします。

 

階段を登ると、このような車通りの多い道に飛び出します(画像左下の先が稲生公園)

 

赤矢印のとおりに道路を横断したと思われますのでここでも目撃のリスクを負うことになっています。

にも関わらずここへ来たのは

 

「怪我した手を水で洗いたかった」

「共犯者が車でくるため待ち合わせ場所として」

「家までの最短ルートで途中に公園がある」

 

といったことが考えられます。たまたま階段をみつけてたまたま公園を発見したという可能性もないことはないですが・・・

 

車で待ち合わせて逃走した可能性ですが、アパートから徒歩で北に向かっていますが、迎えがあるならアパートより南側につけてもらってさっさと逃走したほうがよっぽど安全かなとも感じますが。

 

なお、公園より先のお寺付近で犯人と思われる女が目撃されているので、この公園あたりで車に乗り込んだ線は薄そうです。

 

自分が犯人だとしたら一刻も早く車に乗りたい(人目につきたくない)のでこれだけ徒歩の時間を増やすのは理解できません(実際に稲生公園あたりから目撃者が2人も出てしまってますしね)

 

この「稲生公園」ですがどんな公園かというと

こんな公園です。大きな木に囲まれていますが周りからは丸見えです。

そして薄暗い印象のある公園です。

 

奈美子さんはこの公園について「なんか嫌な感じがするんだ」と言っていたそうですが、この雰囲気のことなんでしょうか。

それともここで犯人との接触があり、いい印象を持っていなかったということも考えられます。

画像の中央やや右あたりに水飲み場がありますが、ここで犯人は傷を洗ったとみられている(血痕から判明)

 

水飲み場は公園の真ん中あたりに位置し、丸見えである。

1999年11月13日(土)は学校も休みであったため正午頃とはいえ人の出はそこそこあったはず

→どうやらこの公園はお昼の時間帯は人がいないことも珍しくないようです。

 

目撃情報について

この稲生公園で傷を洗い、しばらく公園内をウロウロした後、先に進んだ所で最初の目撃者が現れる。

稲生公園を出てNTT社宅(当時)の裏道に入ろうとしたところである。血痕はこの裏道に差し掛かった辺りで途絶えてしまった。

 

【追記】「事件があった日の昼ごろのこと、夫が壁にペンキを塗っていたら見慣れない黒い服を着た女が通りかかったそうです。焦っている様子もなく普通だった、と」(週刊女性PRIMEより)

目撃者2名はピンクの服、全身黒い服と証言が合っていませんが、顔の特徴は同じとのこと

追記の情報からみると黒い服だったのが正しそうですね。

 

 

※目撃地点は

 

※車を運転していた人が目撃(12時15分)矢印方向に向かって運転していたところ、犯人は赤丸の地点を車と向かい合う形で歩いていたとされる。

証言「あのぉ~、手を押さえた女の人が歩いてきたんです。白い布に、こう、血がこう、こんなに?って思うほど付いてたもんですから、あんなに滲むほど?ってビックリな感じで。
それで覚えてたんです。歩きかたは普通にゆっくりと感じたんですけど、顔が凄くこう、痛そうなというか、そうですね、しかめているというか、そういう感じの顔つきでしたね。

 

さらに!その5分後、新たに目撃される

 

※目撃地点は

ちなみに公園先からは血痕が途絶えているため、青線ルートは予想ルートです(公園までの逃走ルートの傾向からして1本目の角を曲がって進んできているためこんな感じだと予想します)

 

※画像奥から車で走ってきた人が目撃(12時20分)犯人は赤丸で佇んでいたとされる。

青矢印のほうから目撃者の車が進み、停止ラインで待っていても中々、女の人は渡らない。更に待つとようやく渡りだすといった具合だったそうだ(女は画像でいうと左から右へと渡った)

 

担当刑事の証言「その角にですね、え~、女性の方が立っていて、で、なかなか渡ろうとしないもんですから、まあ、しばらく待っていると渡りだすという状況ですね。
胸のあたりで手を、まあ、カバーするような格好で(そう言って胸のあたりで左手を右手でカバーするようなポーズ)、まあ、歩いて行かれると」

 

ここで注目したいのは証言の「立っていた」というところ。「歩いてきた」のではなく「立っていた」

その表現からは見かけたときには既に立っていたということなので目撃者が十字路に着くよりも前から「立っていた」ということです。何をしていたか考えてみると

  1. 休憩していた
  2. 何かを待っていた
  3. 辺りを警戒していた

とこんなところではないでしょうか。

1.だとすると、ここまで歩いてきてここで休むのはあまりに無防備で不審です。車も結構通りますので血に染まった布を持って休んでいるとは考えづらいですね。

 

2.だとすると共犯者の車を待っていたというところですが、稲生公園ならまだしも待ち合わせ場所としては非常にわかりづらく、人目につきやすいです(画像にも写ってますが集合住宅があります)ただ、車で逃走したとするならばこのあたりからでしょう。

 

3.だとすると、この地点から程近いところに住まいがあるのでそこに向かうところを見られないように警戒しているともとれます(目撃者の車が来たのでやり過ごしてから一気に行こうと思ったが、道を譲られたため、渡らないと不自然に思われるため、歩き出した) 2.と関連して置いておいた車に乗り込むところを見られないように警戒していた可能性も。

 

2や3について可能性を感じたのは、ここからは車通りが非常に多くなる道へ差し掛かるにも関わらず、これ以降の目撃者は一切現れていないからです。

(稲生公園からわずか5分以内に2人もの目撃者がいるのに)

 

つまり、この辺りから車に乗って逃走、またはこの辺りに家があった可能性が高いのではないかと思う

 

この疑問を出したときに真っ先に思うのが「さすがに近所は警察がまわってるでしょ」ということである。

もちろん、私自身もそう思いました。

しかし、当時警察からの聞き込みを受けた人、数人が気になることを言っていた。

 

その内容とは

・当時その辺りに住んでいたが、最近、また西区主婦殺害事件の聞き込みを受けた(2017年に入ってから。今現在は違う区に住んでいるがわざわざ訪ねてきた

・当時1999年11月13日のアリバイと血液型の証明、手の怪我の確認をされた(血液型簡易検査キットを持っていた)

事件当時の聞き込みでは血液型や傷の確認などは全くされなかった(簡単なアリバイ証明のみ?)

 

まだ捜査を続けていることにホッとしつつも意外な事実です。

事件当時の聞き込み捜査において傷や「血液型」の確認をしていない!?

その時点ではDNA鑑定が終わっていなかったとして、再度訪れて確認はしていないということですか(?)

アリバイが証明できている相手には血液型検査はしていないんでしょうが・・・

 

こうなると周辺に住む者(住んでいた者)の犯行という可能性も捨てきれませんね

 

-追記-

公園でウロウロしていたというのが気になります。推測になりますが

出血した状態でそんな目立つような動きをするでしょうか。ウロつくというのはイライラしている、動揺しているなどが考えられますが、自分に置き換えたら1番しっくりくるのは「電話している」です。

 

※ちなみに1999年当時の携帯電話普及率ですが世帯で見て7割越えだそうです

・公園で待ち合わせしたのに共犯者がいないので電話した

・緊急で誰か助けを呼んだ

こんなのが考えられます。

迎えの共犯者だか身内だかが道に迷った、犯人が公園あたりに人がいそうな雰囲気を察して急遽歩いて行くから途中で拾えという指示をした可能性もありますね。

 

犯人の身なりからすると裕福とは言えなさそうな印象を受けるので携帯を持っていたかどうかはあやしいところですが。

 

 

もちろん周辺説も考えられるのですが、徒歩で逃げ切ったと考えるのは中々難しいかもしれません。

徒歩で帰宅するとなると優秀な警察犬はルートを簡単にトレースします。

たとえ血痕が途絶えていたとしてもそこからは靴の摩擦臭を辿っていくそうです。

 

山道や雨天となると精度は落ちるそうですが、街中のアスファルトにおいては高い確率で追っていけます。

 

つづく