2024年2月6日(火)

 

 太宰治の作品「津軽」は冒頭から、青森・津軽地方の七つの雪の名前を挙げている。<こな雪、つぶ雪、わた雪、みづ雪、かた雪、ざらめ雪、こほり雪>◆積もった雪の状態を分類したもので、「東奥年鑑(昭和16年)」から引いたと記されている。当時の東北の気象関係者の観測をもとにしており、こな雪は「容易に飛散する」、わた雪は「硬くないもの」、こほり雪は「氷に近い」状態なのだという◆なるべくやさしい雪に積もってほしいものだが、どうなるだろう。東京や神奈川も雪に見舞われ、交通の混乱、事故が懸念されている◆都会の「こほり雪」は危ない。筆者は銀座を歩いていたとき、三角屋根のビルから落ちた雪の塊が頭をかすめたことがある。朝日新聞の「天声人語」が<屋根や看板、樹木などから落雪がある>と書いた日の朝だったので、調べれば日付までわかる◆じつは雪の塊は肩にぶつかって割れ、かなり痛かった。「編集手帳」の読者の皆様にも気をつけていただくべく、他紙のコラムに敬意を表した次第である。足元はむろん、頭上にもご注意を。都会には都会の雪の積もり方がある。

読売新聞 編集手帳より

 

 

ビン、カンを捨てにきた。

 

・・・雨のおかげで昨日よりマシかな?