ツヨシ「仙人さん、コロナの情報って、何が正しいのか分かりませんよね。」
仙人「まだそんなこと言ってるのか。テレビやネットの情報なんて、あってないようなものさ。」
ツヨシ「でも、ニュースを聞くと、それを信じませんか？」
仙人「ニュースなんてものは、みな偏見さ。それに、コメンターだって全てを知ってるわけじゃない。一部の事実しか知らないのに、知ったかぶりしてコメントしてるんだからな。」
ツヨシ「でも。。ボクたちには、ニュースでしか信じるものがないです。」
仙人「ツヨシは、まだ「空」を理解していないようだな。仕方ない、今日は、空について教えてあげよう。」
ツヨシ「空って、「色即是空、空即是色」のことですよね。それなら知ってますよ。」
仙人「その程度なら、誰でも知ってるさ。しかし、空の本当の意味まで知ってる人は少ない。実は、、空とは、「すべてに実体が無い」というが、その無いものが存在しているからややこしいんだ！」
※空とは…物質には実体がない、変化するものが物質である。空は物質を包摂し、また、空は有ることと無いことを包摂する。それと同じように、心（イメージ・認識・意識・感情）もすべて空である。
ツヨシ「どういうことですか？それでは、ブッダが間違っているということですか？」
仙人「いや、ブッダは間違っていない。本来の意味を間違えて解釈している人が多いってことさ。」
ツヨシ「ふ～ん。でも、どうして、そんなことが言えるのですか？」
仙人「たとえば、、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教は、同じ神を信じる宗教だ。ところが、ユダヤ教を信じる人たちは、キリスト教とイスラム教を否定する。同じように、キリスト教は、ユダヤ教とイスラム教を否定しているし、ユダヤ教も同じだ。」
・ユダヤ教…古代から現在に至るユダヤ人の宗教。旧約聖書、天地創造の神「ヤハウェ」
・キリスト教…新約聖書。預言者イエスが、「私は、ヤハウェの子であり、ヤハウェが今の世に遣わした救世主なのだ」と言い出したのがきっかけ。ユダヤ教と同じ神。
・イスラム教…預言者ムハンマドのメッセージが聖典「コーラン」。「ムハンマドこそ神が遣わした最後の預言者である」。アッラー（唯一の神）は、元をただせばユダヤ教の「ヤハウェ」、キリスト教の「ゴッド」と同じ。
ツヨシ「それは、聞いたことがあります。でも、それと空が関係あるのですか？」
仙人「ああ、大いにあるとも。同じ神を信じているのに、この三者の間では紛争が絶えない。どうしてだと思う？」
ツヨシ「自分以外の宗教を否定するからですよね。」
仙人「そうだ、ユダヤ教の人は「イエスは嘘つきだ！」と言うし、キリスト教の人は「ムハンマドは嘘つきだ！」と言う。じゃあ、誰の言ってるのが真実で、誰が嘘つきなんだ。」
ツヨシ「えっ？そんなこと、分かるはずがありませんよ。」
仙人「そうだよな。でも、キリスト教とイスラム教だけで信者の数は36億人もあるんだ。」
信者数は、キリスト教が20億人、イスラム教が16億人、仏教が4億人程度とされる。
世界の宗教信者数ランキング1位．キリスト教（世界人口の約32％）2位．イスラム教（世界人口の約23％）3位．ヒンドゥー教（世界人口の約15％）4位．仏教（世界人口の約7％）。
ちなみに、ユダヤ教は、約1,400万人(0.2%)
ツヨシ「すごい数ですね。」
仙人「だろ。すごい影響力だ。しかし、考えてみろ、もし、どちらかが嘘だったり、もしどちらの宗教も嘘だったら、世界中の10億人、20億人もの人たちが、今も騙されていることになるんだ。これが真実だ。」
ツヨシ「う、う～ん。。」
仙人「もう一つ教えてやろう。日本の「古事記」を知ってるだろ。」
ツヨシ「はい、日本の始まりを説明した昔話ですよね。」
日本最古の書物『古事記』。世界のはじまりから神様の出現、皇位の継承まで、日本の成り立ちがドラマチックに描かれています。それぞれの印象的なエピソードには今日でも解明されていない「不思議」がたくさん潜んでいます。
國學院大學HPより引用
仙人「ああ、古事記や日本書紀は、天の神が地上に降り立ち、日本という国を造ったという物語だ。そして、その神様の直系子孫が天皇で、国民もみんな、その親戚という考え方なんだよ。」
日本神話について書かれた古事記や日本書紀によると、天皇のルーツは「天孫降臨」といわれる天孫族で、素戔嗚尊の子孫とされています。そして、素戔嗚尊の姉にあたる天照大神が皇室の祖神（皇祖神）となり、その「孫の孫の子」が初代天皇の神武天皇です。
ツヨシ「それは知っています。だから、今も天皇は日本の象徴なんですよね。」
仙人「そうだ。しかし、日本史を学ぶと、初代、神武天皇の後の2代目から9代目までの天皇は作り話だと言われているんだ。」
※欠史八代とは、２代綏靖天皇から９代開化天皇まで実績や逸話などが無い為、「古事記」、「日本書紀」の編集者が創作したとされる考え方。
ツヨシ「そうすると、、天皇は神の子孫ではないってことですか？」
仙人「いや、そうとも言えない。だって考えてもみろ。今でも、天皇陛下の重要な行事では、天皇は必ず伊勢神宮（天皇の祖先である天照大神）を参拝する。天皇だけではない、政府の首脳だって、国民を代表して伊勢神宮を参拝する。」
ツヨシ「ということは、天照大神は天皇の祖先というのは、本当だと言うことですか？」
仙人「それは、どうとも言えない。学者によっていろんな考えがあるようだからなぁ。」
※古事記は、、氏族系譜に対してこだわりを見せているところから、天皇家と各氏族との関係性を明示し、天皇中心の国家体制を確立するために作られたという見方等もあります。
國學院大學HPより
※～國學院大學は平成28年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業に「『古事記学』の推進拠点形成」として選定されています。～
ツヨシ「じゃあ、どちらがホントなんですか！」
仙人「そんな昔のことなんか、誰にも分かるはずがないさ。「つくり話」かもしれないし、もしかしたら、「本当に神様が降臨したのかもしれない」。誰も見てないのだから、それが嘘と決められる証拠なんて、どこにもないんだよ！」
ツヨシ「それも、そうですが。。」
仙人「私が何を言いたいのかと言うとだなぁ。私たちの信じている情報は「嘘」かもしれない。しかし、それを信じている人たちによって、「イメージが現実になっている」ってことを、認識しないといけないんだ！」
ツヨシ「それって、空の「実体のないものが存在する」ということですか。」
仙人「ああ、そうだ。心でイメージするものは現実化する。妄想が強ければ強いほど現実になる。それが、空なんだ！」
ツヨシ「そうなんですね。」
仙人「ツヨシの目で見ているもの、耳で聞く事、心で感じる事は、すべて嘘（事実ではない）だから信じてはいけない！これが空だ。ところが、空が怖いのは、その嘘が現実になることだ。そして、妄想から生まれた現実に振り回される。それが、空の世界の真実なんだよ！」
ツヨシ「それって、まるでコロナで起こっていることと同じですね。」
仙人「フフッ。」
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【今日の学び】
★この世にあるもの、心で感じることは、すべてが嘘。（空）
☆妄想や煩悩が現実を形作る。それが「空」。
そして、煩悩とその現実に振り回されて苦しむ。それが「空」の真実。
★すべてが嘘（空）なのだから、「楽しいこと」を考えるほうが賢い選択である。
すると、それが現実になる。
☆「他人を楽しませる」ことを考えると、自分も楽しくなる。
すると、それが現実となる！！
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