私が入社した時、時代はハラスメント全盛期で
新入社員に嫌がらせをして、その反応を見ては
古参達がほくそ笑んでいるような職場だった
パワハラ、モラハラ、セクハラのオンパレード
今考えたら最低だし、ありえないことだよ
そんな状況を打破したいと思ったからこそ
長年努力して、仕事の実力を十二分につけてから
会社に色んな提案や進言をしてきたけど
そもそも家族経営の中小零細なんてところは
最初っから関わらないほうが良かったんだよね
私は職場を可能な限り働きやすく改善していって
新入社員に「良い職場だよ」って言えるようにするのが
正義だと思って、入社から今まで頑張ってきたけど
ほとんどの古参は現状維持で自分が退職するまで
給料さえもらえればどうでもいいという態度
そういう人たちにとっての正義って
ブラックでイエスマンの奴隷になってでも
給料という名の生活費を調達することなのだろう
ああ、そうか
それも正義なのかもしれない
昔、奴隷制度をテーマにした映画を見た後で
感想を話しあう機会があったんだけど、
その時、ある人がこう言ったのを思い出した
「奴隷でいることはある意味一番楽である」
何も判断しなくて良い、何も考えなくて良い
必要なものはマスターが与えてくれるし、
言われたことだけやっていれば良いのだから、と
そういう考え、私の中には微塵もなかったから驚いた
そんな自由がない生き方で満足するわけないでしょ
他人の言いなりで良しとするなんて信じられない
選んで奴隷になりたい人なんているわけないと思ってた
でも、そうでもないのかもしれない
楽なほうに流されるのが人間って生き物
世の中には奴隷であることを選ぶ人もいる
その人はこうも言っていた
「人の数だけ正義はある」
そう言われれば、そっか...
なんだか、私が今まで会社に言ってきたのって
(時間外清掃止めろとか有給取得させろとか)
奴隷解放を叫ぶような行為だったと思うけど
奴隷でありたい人たちにとっては余計なお世話だし
波風立てずに黙っててくれ、と思ってただろうね
今でも会社が大して変わってないのがその証拠
それどころか、雰囲気は昔より悪くなってる
だったら、私の正義とは全く形は違うけれども
奴隷でいることもひとつの正義なんだろうな
入社から今まで、私って何してたんだろ...
いたずらに時間を無駄にしただけでは?
そんな現実に気が付いて、どっと疲れてしまった