いつもと何も変わらない今日
Aさんは静かに退職していった
何か特別なイベントがあるわけでもない
毎回、退職する人はひっそりと辞めていく
そりゃ、地方都市の家族経営の会社で
一人の従業員が退職したからといって
世界は何も変わらないに決まってるか
「退職」って個人にとっては一大事でも
モノゴトを俯瞰して見れば何てことはない
誰が退職しても会社はすぐに倒産しない
誰が居なくなったとしても世界は終わらない
誰かが退職する度、自分はここに残っていて
いいのだろうかと長年自問自答してきた
時間だけが過ぎていき、じりじりとした焦燥感を
感じたこともあったけど、それももうすぐ終わる
私の最終出社日はどうなるだろうと妄想...
今後の不安が無いと言えばウソになるけど
自分の人生、責任取れるのは自分だけ
30年近く我慢してきたんだから、もう充分
来月、いよいよ派遣が入ることになったから
まずはマニュアルを準備すべく見直してみた
一旦、見てもらって契約外の業務がないか
やったことある業務があるかどうかを確認して
大体の仕事の流れを把握してもらおうかと思ってる
正直、何から教えていいか見当もつかない
業務量も相当だから、それも確認してもらって
ムリだと感じるようなら考えないといけないし...
結局、仕事なんて慣れてしまえば何とかなるとは
思うけど、そこにたどり着くまでが大変だよなぁ
どうしても最初は覚えること満載になっちゃうし
あと、事務所だけでなく現場にも派遣が入るって
聞いて、いよいよ人手不足がヤバいと感じてる
(私が心配することでもないんだけど)
求人出しても、現場は応募が来ないんだろうなぁ
派遣なら紹介してもらえばすぐ人手が確保出来るし
採用の煩わしさも無いし、いいのかもしれないけど
このままだと派遣だらけの会社になるのでは?
相変わらず、事務には応募が殺到しているようで
ハロワから電話も来るし、履歴書も届いている
これじゃ、会社が「選び放題」だと勘違いするわ
ウチの事務は激務かつ理不尽だらけだと思うけど
求人票の内容だけで判断するなら確かに魅力的
実際に入ってみてビックリ!ってパターンだよ
応募してくる人に真実を教えてあげたい