2020/7/26 朝鮮日報
【寄稿】ペク・ソンヨプの最後の戦い
韓国初の四つ星将軍であるペク・ソンヨプ予備役陸軍大将が、少し前に数え年100歳で世を去り、国立大田顕忠院に葬られた。ところが彼には、まだ最後の戦いが残っているようだ。「親日附逆者」（親日派）論争だ。与党は、顕忠院に葬られた親日派の墓を掘り起こそうという「親日派破墓法」まで予告し、老兵の最後の旅路を落ち着かないものにしている。
世界のどの国であれ、「対敵協力者（collaborator）」をたたえるところは当然ながら無い。ならば、ペク将軍が本当に対敵協力者だったかどうかのみ問えばよい。難しいことではない。対敵協力者とは何者で、ペク将軍が本当に協力活動をしたのかどうかを見ればいい。
対敵協力者とはもともと、戦時に自国へ侵攻してきた敵国を助けた人々を意味する。動機や状況は重要ではない。ペク将軍は1940年代、満州国軍の間島特設隊の将校として服務した。ところで後期間島特設隊は、（ペク将軍の祖国である）韓国を相手に戦った部隊ではない。実際のところ当時、韓国は存在もしていなかった。ペク将軍は日帝統治下で育ち、20代の男性であるほかの朝鮮人と同じく、日本が繰り広げる戦争に動員された。同時に、ペク将軍は6・25戦争の英雄だ。彼の将軍としての勇気と影響力は格別だった。反対派は、解放後に親日派の清算がきちんと行われていない状態で6・25戦争が起こり、親日軍警を一掃できなかったことが残念だと指摘する。だがそれは（戦争の英雄に対する）嫉妬にすぎない。
（中略）
戦後の政治的左派は依然として、1920年代日帝強占期の、実体も明らかでないその国に執着している。それは、厳密に言えば想像の中に存在する祖国だ。その後に「漢江の奇跡」を成し遂げて豊かな国を興した、韓国の実際の物語とは隔たりがある。そんな想像上の国家観を強要する過程で、彼らはありとあらゆる騒動を引き起こしている。友好的な貿易相手国・日本を悪魔に仕立て、世界最悪の国家である北朝鮮にはこの上なく親切にする。こんな価値観の中で生きていると、日帝強占期に日本軍所属だった朝鮮人は全員親日派であって、戦犯でもあり得る。となると、日本軍に徴集された朝鮮人は全員銃殺隊の前に立たせなければならない。
（中略）
ある程度説明がなされたなら、今度は韓国国民が、韓国をあるがままに見つめなければならない。そして、本当に尊敬される軍人の一人を失ったという事実を受け入れるべきだ。ペク将軍の遺体を大田から国立ソウル顕忠院に移すという案も検討されれば、と思う。彼がそこで、本当に穏やかに眠れることを望む。
マイケル・ブリーン＝ソウル外信記者クラブ元会長
1 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/24/2020072480010.html
2 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/24/2020072480010_2.html
3 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/24/2020072480010_3.html
引用ここまで
朝鮮日報にしては冷静な記事だと思ったら筆者はガイジンさんでしたか。どうりで。
とにかく韓国では歴史・・・・ヒストリー・・・・はヒズ・ストーリーですからね。社会科学ではなく神話やおとぎ話の類なんです。
実例はありすぎるのでいちいち引用はできませんが、韓国の建国神話としては、韓国は日本と戦って独立した、というのがありますね。
しかし記事にも”ところで後期間島特設隊は、（ペク将軍の祖国である）韓国を相手に戦った部隊ではない・・・実際のところ当時、韓国は存在もしていなかった”・・・というのが史実なんですね。
要するに日本が連合軍に負けたため、アメリカの統治下に入り、のちに独立させてもらったという、棚ボタで出来たような国なんです。
これは北朝鮮も同じです。北は金日成を建国の英雄としていますが、実際には彼は戦時中にはソ連に保護されており、日本とは戦っていません。北朝鮮を建国したのはソ連です。
しかし朱子学の伝統のある朝鮮では思考が極度に観念的でしてね。事実なんぞは尊重されないんですね。ノーベル賞が獲れないのもそういうところに理由があるんでしょうが。
まあしょうがないんですね。朝鮮の歴史などは直視したら惨めになるだけですから、歴史はおとぎ話にならざるを得ないんです。
”ある程度説明がなされたなら、今度は韓国国民が、韓国をあるがままに見つめなければならない”・・・韓国人になんて酷なことを。