韓国風おでん「オムク」は「わが国固有」と説く識者
韓国でも冬は「オデン」が人気だ。屋台のテントで女の子たちがよく湯気の立つ鍋から串を引き抜いてほおばっている。オデンは日本起源だが韓国では豆腐や野菜、卵などは使わず、もっぱらチクワのような魚の練り物だけを使っている。
魚の練り物は「オムク」という。そこで人びとはそれを日本語で「オデン」といっているので識者はケシカランと怒る。最近も「オムクは以前からわが国にあった固有のものでオデンとは違う!」という研究書が出版されたそうな。
しかし韓国のオムクもカマボコやハンペンなどが日本から流入した結果、一般化し商品化したものだ。生産が盛んな南部の釜山では市の“名物食品”として海外にも広めるというが、オデンのことを釜山では以前は「カントウ」といった。オデンを「関東炊き」という日本の関西地方の影響からだ。
オデンがしゃくに障るからといってオデンを「オムク」といわせようというのは困る。あの串刺しのしょうゆ煮はあくまで日本料理のオデンなのだから。
日本では近年、オデンの材料が多様化することで串刺しにしなくなったが、あれは串に刺してこそオデンだ。串も韓国では日本より2、3倍も長い。その意味ではオムクだけを串に刺した韓国オデンこそ本モノのオデンである。(黒田勝弘)
http://www.sankei.com/world/news/160116/wor1601160041-n1.html
引用ここまで
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オデンねえ・・・・・・・私も大好きですが、自分では造るのが面倒くさいため、コンビニのオデンを買ったり、スーパーで売られている、温めればいいだけのオデンを買ったり。
そういえばコンビニでオデンを売るようになったいきさつを書いた本があるのですが、探し出せませんでした。
”日本では近年、オデンの材料が多様化することで串刺しにしなくなったが、あれは串に刺してこそオデンだ”・・・黒田記者もねえ・・・・・・
オデンはもともとは田楽といい、室町時代に出現した料理です。当初は確かに種を串刺しにして焼いていたのですが、種を茹でた煮込み田楽もあったんですよ。
江戸時代になると「オデン」は煮込み田楽、つまり現代のオデンを指すようになりました。コンビニでもスーパーでも串に刺したオデンなど売っておりません・・・・・・少なくとも私の方では。
もっとも日本は広いし多様性がありますから、全国にはきっといろいろなオデンがあるんでしょうなあ。
”オデンは日本起源だが韓国では豆腐や野菜、卵などは使わず、もっぱらチクワのような魚の練り物だけを使っている”・・・それを焼けば田楽なんですが、韓国では焼かずに煮込むんですね。
”オムクは以前からわが国にあった固有のものでオデンとは違う!”・・・しかし”韓国のオムクもカマボコやハンペンなどが日本から流入した結果、一般化し商品化したものだ”・・・ということなんですよねえ。
まあ今でも韓国じゃ、唐辛子もワサビもウリナラ起源ニダ!と主張しなきゃいられない人たちがいるんですから。
しかし”オムクだけを串に刺した韓国オデンこそ本モノのオデンである”・・・だからね、江戸時代から・・・・・・・
お供えをオデンで誤魔化して・・・・・・