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2014/11/16 聯合ニュース韓国版 エキサイト翻訳
韓輸出付加価値流出率45%…日19%中23%




 (ソウル=聯合ニュース)イ・ジホン記者=韓国の輸出が外形上史上最大値を更新しているけれど海外で流出する付加価値比重が過度で実質は小さいという分析が出てきた

 チュ・ウォン現代経済研究院首席研究委員は16日'輸出付加価値流出率の国際比較および示唆する点'報告書で去る2011年韓国輸出の付加価値流出率は44.7%でアメリカ、中国、ドイツ、日本など4ヶ国平均値(23.1%)の2倍に肉迫したと分析したと明らかにした

 韓国の場合、1千ドル分が輸出される時447ドルが海外に抜け出て国内に残るお金は553ドルで過ぎないわけだ 

 
比較対象4ヶ国中日本はこの比率が18.7%に終わったしアメリカ19.9%、中国23.3%、ドイツ30.5%など順で低かった 

 (中略)


  チュ研究委員は"輸出付加価値の国内残存率が低ければ未来のための投資余力が落ちて経済全般の成長潜在力を弱化させる"として"産業構造を模倣型で創造型構造に転換させなければならない"と提言した。 

 また"素材・部品の需要企業と生産企業間連係を強化して国産化比重を高めて非価格競争力の核心である技術競争力を高めなければならない"と強調した。

http://www.yonhapnews.co.kr/economy/2014/11/15/0301000000AKR20141115035100002.HTML

引用ここまで


 緑色の文字列は関連記事へのリンクです。


 ”2011年韓国輸出の付加価値流出率は44.7%でアメリカ、中国、ドイツ、日本など4ヶ国平均値(23.1%)の2倍に肉迫したと分析したと明らかにした”・・・ああ、これはどうということも。韓国経済がテイクオフした時代から続いている構造なんですから。

 昨年3月の朝鮮日報も韓国版で”
我が国が1000ウォン分を輸出した時国内で創出された付加価値が587ウォンに終わるという分析が出てきた”・・・と書いていましたが、記事の中でも”輸出品の中で機械、電機電子など組み立て加工品が多くて付加価値誘発効果が低かった”・・・と書いていただろうが。

 要するに”
素材・部品の需要企業と生産企業間連係を強化して国産化比重を高めて非価格競争力の核心である技術競争力を高めなければならない”・・・んですけど、韓国は経済開発の当初から財閥を中心にした輸出で発展して来たんです。

 しかし国内には産業基盤などは存在しませんでしたから、隣に日本があるのを幸いに部品を輸入しては組み立ててt輸出していたんですね。
 そのあたりの構造は何度も書いて来た通り、隅谷三喜男という、ちょっとアレな経済学者が「韓国の経済」(1976年3月 岩波新書)という本で詳細に分析していました。

 著者はちょっとアレですが、著書はマトモなもので、韓国を見習え!式の日経の記事など遠く及ぶところではありません。
 当時の経済学者などは大半がマルクス経済学を信奉して、今から見ると抱腹絶倒としか言いようのない理論を開陳していたものです。

 昔の日本は外貨不足で海外旅行も自由化されていませんでしたし、やっと許された海外旅行も外貨の持ち出しは500ドルに制限されて・・・・・
 それで「貿易はソ連を相手にバーター取引でやろう」と主張するマルクス経済学者が実際にいたんですね。

 そして戦後の揺籃期の自動車工業については通産省も支援するどころか、輸入した方がいいんじゃ?とか主張していました。
 日本株式会社とか言われましたが、日本の産業が発展したのは官僚の功績じゃありません。本田宗一郎や松下幸之助に代表される民間の実業家のおかげですな。

 そういえば日本は当時から全ての産業分野を一定レベルで国内に抱え込む、いわゆるフルセット型経済構造を維持していましたが、アホな経済学者は国際分業を唱えていました。
 しかしフルセット型経済構造のおかげで、日本の輸出依存度は経済大国である先進国の中ではアメリカに次いで低く、輸入依存度に至ってはアメリカより低いのです。

 韓国のマスコミですら”
比較対象4ヶ国中日本はこの比率(付加価値流出率)が18.7%に終わった”・・・と書くように、日本は国内でたいていの物は賄えるんですね。エネルギーを別にすれば。
 ああ、食料も別でしたな。

 それにしても聯合ニュースですら日本の産業構造について正確な認識を持っているのに日本のマスゴミは、日本は輸出立国です、貿易依存国です、とステレオタイプの妄言を・・・・・・

 日本最大の新聞・・・待てよ?世界最大だったかな?・・・・の読売新聞も2009年1月の社説で”
日本は、原材料を輸入して製品に仕上げ、それを海外に売る「加工貿易」で、戦後の高度成長を実現した。このため、今も外需への依存度が高く、それも欧米の先進国に偏りがちだ”・・・という、何の数字の裏付けもない寝言をトクトクとして書いていました
 ああ、アサヒも当然ながら今年の2月に同じような記事を書いていました。馬鹿ですねえ。


 現実には日本の輸出依存度などは高度成長期でも15%にも届かなかったのです。(三菱商事国際戦略研究所)
 しかし商社の研究所ですから、日本の輸出依存度は低過ぎる、とやってしまうんですが。

 それでも最近は、日本は輸出立国です!と書き散らすマスコミは少なくなったような。主として三橋貴明氏などの功績なんでしょうが。
 その代り、日本は輸出依存度が低いからTPPで輸出を伸ばそう!というアホが増えて・・・・・そういう主張は三菱商事あたりにまかせておけ。





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 寒ブリの御供えは諦めてくれ。