熊猫堂「斧」MV試写会

10月23日、熊猫堂ProducePandasの新曲「斧」のミュージックビデオの試写会が北京の映画館で行われました。
その時の映像が出てきたので書きます。

MV試写会Vlog

YouTubeの機能で、一応、日本語字幕も出ます。

興味をひかれた点を2つ記録します。

1. カンフーハッスル

動画の中で十七君が「このMVにはチャウ・シンチー（周星馳）の映画『カンフーハッスル』（原題：功夫）へのオマージュがある気がする」みたいな話をしています。進行役のスタッフ（拍拍）も十七君の解釈を認め、「冒頭で大気圏に突入するところは『カンフーハッスル』に出てくる『如来神掌』の場面のオマージュだ」と語っています。

▶ソングライターの楽曲解説でも

11月16日、作詞・作曲・編曲を手がけた易翰翔がイントロを解説する動画を投稿しました。ここでも『カンフーハッスル』へのオマージュとして曲の一部を引用したという話が出てきます。

bilibili／YouTube

『カンフーハッスル』には「斧頭幫（斧頭会）」という暴力団が登場し、斧を持って踊るシーンがあるのですが［YouTube］、その曲の一部が「斧」のイントロで使われています。これはサンプリングではなく自分で弾いたとのこと。

2. メンバーが選ぶおやつ

映画館ではメンバーが選んだおやつが配られました。参加者が投稿した動画の最後に映っています（誰がどれを選んだのかは書かれていない）
抖音 - 布伦特Brent

個人的な発見

▶楊宇豪

動画の中で「プロデューサーの（楊）宇豪」と紹介される人がいます。初めて顔と名前が一致しました。熊猫堂のほとんどの曲でプロデューサーを務めている人です。

▶「碎碎念」の振付師

これまでは「碎碎念」の振付師が不明で、「熊猫堂も振付に参加した」という情報しか見たことがありませんでした［bilibili］。でも、鼎鼎が刘红蕊（劉紅蕊/Rui）を紹介する時に「碎碎念や工具人などの振付をした人」と紹介しています。

劉紅蕊は訓練生時代からのダンスコーチの一人で、メンバーからは“蕊哥”（蕊兄貴）と呼ばれています。

ファンクラブの参加者募集

試写会の参加者は中国の後援会を通して募集されました。

10/20 微博 - 熊猫堂官方后援会

（以下、大まかな内容）

日時：2025年10月23日 17:30〜18:15
場所：北京市朝陽区の秘密の場所
対象：熊猫堂のファン

応募資格：

熊猫堂のファン（熊猫堂の全プラットフォームの公式アカウントと後援会アカウントをフォローしていること）
どんな場面でも、熊猫堂／所属会社／後援会／他のファン／提携先に対する否定的な発言をしたことがないこと。
このイベントについて、ポジティブな内容のレポートやイラスト、動画などで宣伝したい人。

参加特典：

新曲の先行視聴
メンバーと一緒にMVを観てリアクション動画を撮る
お礼のミニギフトパック（イベント限定写真1枚、メンバーが選ぶおやつ）

注意事項：

参加者は秘密保持契約書への署名が必要となる。関連作品が公開される前に内容を漏らしてはいけない。
参加者は公式動画に映り込む可能性があるため、肖像権使用同意書への署名が必要となる。
イベント参加に伴う旅行の手配と費用は自己負担。
MVには比較的激しい表現が含まれる。参加者の健康リスクは自己責任となる。

本イベントは非商業目的のファンイベントであり、最終的な解釈権はDMDFに帰属する。
当選者は21日20時に発表する。

気になったのは応募資格の2番目、「否定的な発言をしたことがない」（“未在任何场合发表过对熊猫堂/公司/后援会/其他饲养员/合作方的负面言论”）という条件です。これまで多くのファン参加型イベントが開催されましたが、これは初めて見ました。後援会が募集しているからなのか、それとも何か前例があったんでしょうか？（最近、日本のファンクラブでも同様の条件を見た）

それと、注意事項の4番目。健康面でリスクがあるような「比較的激しい表現」（相对激烈的内容）とは何のことだったんでしょうか？

おしまい