ごく稀に謎の動きを見せる熊貓團PandaBrosのアカウント。先日、久しぶりにFacebookが更新されたんですが、投稿内容もやはり謎でした。YouTubeの動画をひとつ貼り付けただけで、なんの説明もありません。なぜ今これを引っ張り出してきたんだろう?
Facebook 熊貓團PandaBros [2025/09/22]
拍拍「謝謝你還在」
投稿でシェアしていた動画はこれです。
謝謝你還在
2018年
歌手:熊貓團-拍拍
粤語作詞:Polly Yip(閻奕格香港後援会)
作曲:張簡君偉
ピアノ/ミキシング:Howie Lv
ギター:BangBang
録音:肖肖
歌詞:网易云音乐
この「謝謝你還在」は、友人の歌手、閻奕格(Janice Yan)の「只有你還在」に広東語の歌詞をつけてカバーしたものです。(拍拍さんは広東省広州出身)
広東語の歌詞を書いたのは、この動画の投稿主でもあるPollyさん。
ピアノとミキシングはおなじみのHowie Lv(呂昊陽)
ギターは後にバンド白鯊JAWSのメンバーになるBangBang。
これはどういう経緯で作られたのかよくわかりません。もしかして、Pollyさん主導で、閻奕格ファンの二次創作として作られたんでしょうか?
過去ブログ
閻奕格「只有你還在」
原曲はこちら。
作曲者の張簡君偉は台湾の有名な作曲家で、熊猫堂の「好肚有肚」や「不例外」も作曲しています。
只有你還在
2017年 アルバム『我有我自己』収録
Amazon Music
Apple Music
Spotify
Youtube Music ほか
過去ブログ
閻奕格と拍拍の誕生
閻奕格(Janice Yan)は台湾を拠点に活躍する実力派シンガーです。
彼女はアメリカで大学生活を送っていた時、華人向けの歌のコンテストで優勝したことがあります。
コンテストの主催者は彼女の才能に目を留め、当時人気だった台湾のオーディション番組『超級星光大道』に彼女を推薦しました。
閻奕格は実際に番組に出場して好成績を残し、スピンオフ番組の『超級星光大道 星光傳奇賽』で優勝。台湾でデビューして現在に至ります。
当時、閻奕格を推薦したコンテスト主催者も台湾に同行していて、期せずして同じ番組に出場することになります。
番組では良い成績は残せませんでしたが、音楽の道を選んだ彼はアメリカでのキャリアを捨て、北京で熊猫団というグループを結成します。それが現在の拍拍です。
このシーズンには優勝者となった胡夏や、林育羣(リン・ユーチュン)も出場していた。
【参考】
J格微尬聊 EP8︱沒有他就沒有星光大道閻羅王! feat. 羅陽 [2021/10/04 Apple Podcast]
拍拍さんは当時、ハーバード医大で末期癌研究の助手をしていたそうです。はたして、閻奕格と出会わなくてもアメリカを離れるつもりだったのか? また、あのタイミングで北京に渡っていなかったら、熊猫団や熊猫堂は生まれていたのだろうか? そんなことを時々、想像してしまいます。
おしまい
熊貓團PandaBros
拍拍ソロ「各安天命」
黒・白(Black&White)
2020年11月11日発売