好妹妹の曲に「再一次的再見」というのがあります。これは好妹妹としての最初の曲だそうです。しかし、ライブで歌うことはあるものの配信はなく、聴ける機会の少ない曲です。
再一次的再見
再一次的再见
2012年
作詞/作曲:秦昊
編曲:好妹妹楽隊
元々は、1stアルバム『春生』よりも前に作られた『春歌』というDEMOアルバム(?)に収録されていましたが、現在は公開されていません。
結成10周年記念のカバー動画シリーズで歌った動画があります。
歌詞
歌詞の解読を試みました。いつも通り雰囲気です。
歌詞:百度百科
もう一度さよならを言おう この同じ場所で
人々が行き交う駅 後悔は気づかれないようにして
僕たちは何も話さなかった まるで今がまだ昨日のようだ
でも昨日にはもう会えない
もう一度さよならを言おう この同じような時間に
夏の夕暮れ 夕日が君の横顔を赤く染める
僕たちは抱擁しなかった さよならが永遠になるのが怖かった
でも永遠がどれほど遠いのか 僕たちには見えない
もう一度 もう一度 もう一度君と別れる
これから君と僕は世界の両端に離ればなれ
もう一度 もう一度 もう一度君の顔を見る
何年経っても何も変わっていない
もう一度 もう一度 もう一度君と別れる
せめて君の心配をするのは許してほしい
君が少し歩き疲れた時には
僕の左肩を貸すよ
黄砂に目がかすむまで進み
白い雪が空一面に舞うまで進み
世界の果てで再び出会うことがあれば
もうさよならは言わないでほしい
サビ繰り返し
結成時のエピソード
2023年6月2日、湖南衛視の番組『向往的生活』にゲスト出演した時、張小厚がこの曲にまつわる結成時のエピソードを語っています。
ブログ 好妹妹が『向往的生活』シーズン7第6回に出演しました
番組クリップ(1:00〜)
張小厚の話の大まかな内容
2人は大学時代に知り合った。秦昊は江蘇省無錫で大学院の受験をするため張小厚の家に住んでいた時期があり、そこで好妹妹を結成した。
しかし受験結果は不合格。秦昊は当時暮らしていた陝西省西安に戻ることになった。秦昊が「もう一生会えなくなるかもしれない」と言うので、張小厚はA4サイズの紙4枚分の手紙を書き、秦昊の楽器ケースに押し込んだ。
張小厚が秦昊を駅まで見送りに行くと、秦昊が突然「永别了」(永遠の別れだ)と言った。なぜそんなことを言うのか尋ねると、「いつまた会えるか分からないから、まずは最後の別れをして、ちゃんと終わらせよう。また会えたらそれは“儲けもの”だ」と言った。
張小厚「その言葉を聞くたび泣きそうになる」
この曲は聞く機会が少ないこともあり、ほとんど気にしたことがありませんでした。でも、今回このエピソードを聞き、歌詞を調べてみて、一気に好きになりました。
中国語の歌詞を鑑賞できるような語学力は全くないけど、それでも、シンプルな中に陰りのあるロマンティシズムがあるこの感じは、秦昊の世界だなと思います。
おしまい