イギリスのバンドColdplayの代表曲のひとつ「Yellow」と、その中国語カバーである鄭鈞「流星」について調べてみました。簡単にメモします。
2000年 Coldplay
2000年、Coldplay(コールドプレイ、酷玩楽隊)が「Yellow」を発売した。
2001年 鄭鈞 Zheng Jun
2001年、中国のロック歌手、鄭鈞(郑钧)が「流星」というタイトルで中国語カバーした。作詞は鄭鈞本人。
この曲は2001年にアジア各地で大ヒットした台湾ドラマ『流星花園〜花より男子〜』の挿入歌としてサントラに収録され、同年、本人のアルバム『郑钧=zj』にも収録された(日本未配信)
鄭鈞は1967年生まれ1994年デビューのロックシンガー。2001年当時はすでに有名だったようだが、契約したばかりのレコード会社EMIが鄭鈞をさらに売り出す計画のひとつとしてカバーさせたそう。
≫郑钧加盟EMI将为王菲写新歌 (2001)
2018年 Katherine Ho
2018年、アメリカ映画『クレイジー・リッチ!』(Crazy Rich Asians)で「Yellow」が中国語で歌われ話題になった。歌ったのはアジア系アメリカ人歌手のKatherine Ho。
監督のジョン・M・チュウは「Yellow」の歌詞にこだわりがあり、どうしてもこの曲を使いたかったらしい。ただし、使用されているのは「流星」の歌詞で、“黄色”の要素はない。
≫ 『クレイジー・リッチ!』のチュウ監督、「イエローと呼ばれるならばその言葉を美しいものにしよう」(ELLE Japan)
2022年現在
2022年現在、Coldplayはもちろん中国でも大人気です。また「流星」の方も若い人たちが動画サイトなどで歌っていて、中国語の歌詞も美しいと好評のようです。
ただ、よく分からなかったのは、「流星」が発売当時から広く親しまれてきた曲なのか、どこかの時点で再発見/再評価されたのか、あるいは今でもそんなに浸透しているわけではないのか、という点です。鄭鈞の代表曲というほどではないようだし、配信サイトのコメント欄では「Yellowがカバーされてたなんて初めて知った」という人(若者?)も散見されます。
おしまい