熊猫堂ProducePandasが歌う「不例外」のミュージックビデオは自傷行為がテーマで、加えて、いじめや親からの虐待も描かれています。
MVへの反応として、「自分もそうだった」「自分はこうだった」といったコメントや投稿をあちこちで見ました。別に探してるわけではなく、たまたま目に留まるだけでもいくつもあったし、かなり深刻なのも読みました。
熊猫堂のファンには、鬱や自己評価の低さに苦しんでいたけど熊猫堂に救われたという人たちがいて、以前からその経験をSNSやメディアを通して語っていました。きっと今回のアルバムのテーマ「emo」も突然出てきたものではない気がします。
熊猫堂が以前から掲げている言葉(bilibili)
“熊猫救兵,拯救不开心”
(パンダレスキュー、アンハッピーを救う)
上記ドラマ版MVをメンバーが初めて観るリアクション動画があります。
≫bilibili
このなかで卡斯がいじめられていた時の話をしているので、どんな話をしてるかだけ簡単に抜き出します。
(YouTubeで英語字幕を付けている人もいます)
(卡斯の一人称ってVlogの公式訳でも統一されてないけど、とりあえず俺にしておきます)
卡斯の高校時代の話
09:00頃~。話の流れで学校でのいじめの話になり、卡斯が「自分も高校の時いじめられてたからこのMVは感動した」と話し始める。(メンバーも初めて聞いたような意外そうな反応)
- 高校の時、学校の寮に住んでいて、ルームメイトからいじめを受けていた。
- 服や布団を全部、水たまりに放り出されたこともある。
- 誰もがいじめを受ける可能性がある。その時にどうやって自分の気持ちを消化するか。どうやって自傷行為なしに気持ちを切り替えるか。それは誰もが学ばなければならないことだ。
- かつてはいじめられていたけど、今はこんなに楽しく生きてる。自分がポジティブな一例だ。
- 自分の気持ちを表現する正しい方法を見つけることが大切。問題を抱えていたら助けを求めていい。
- もし今、君が学校でいじめられているなら、心配しなくていい。これから素晴らしい人生を送れるから。
- (メンバーからアドバイスを求められて)
いじめられたその時は間違いなく傷つくし落ち込む。大事なのはそこからどう抜け出すか。
当時は自分のアイドルの歌を聴いて励まされていた。そして、「あいつらは俺ほどいい人生は送れない。あいつらより自分の人生の方が大事だ。自分の人生のことだけ見ていればいい。あいつらのことなんか気にするな」と自己暗示をかけていた。それでわずかでも気分がよくなればいいと思ってそうしていた。だから幸運にも自傷行為はせずにすんだ。
卡斯がこの動画につけたコメント
以下、ちゃんとした訳ではありません。
卡斯≫bilibili
(このMVは自分には感じるものが多い。言いたいことは全部この動画で言った)
峰峰のコメントと卡斯の返信
峰峰≫bilibili
(峰峰:思ってもみなかったよ卡斯~)絵文字のニュアンスは不明。
(卡斯:君はまだ若いし幸運だ。俺も含めてみんなが君を可愛がりたいと思ってる。だからこんなことには遭わずに済むかもしれない。俺のように、こういう経験をした人はそう簡単に傷跡を開いて他の人に見せたくはない。だから身近にいても気づかないだけかもしれない。そしてもっと多くの人が今まさにこうした感情の渦中にいる。だから俺たちはこれからもみんなに喜びと、感情を発散する方法を届けていかないといけない。これからも2人でvlogの生産量を上げていこうな?)
正式版MV公開時のコメント
卡斯≫bilibili
(傷跡は忘れて生活を続けよう)
「不例外」関連の投稿やメンバーのコメントでは、「自分を傷つける以外で感情の表現方法を見つけてほしい」というようなことが繰り返し語られていました。上記リアクション動画の最後でも鼎鼎がこんなことを言っています(16:40)
(熊猫堂もみんなの“感情のごみ箱”になりたいと思ってます。僕たちがみんなの力になれるとしたら、それはアンハッピーな気持ちをハッピーに変えること。それも僕たちにとって光栄なことです)
※ 感情のごみ箱(Emotional Trashcan、情绪垃圾桶)
鼎鼎がどんな意味で使っているかは分かりませんが、本来は、身近な人から一方的に感情のはけ口にされてしまう被害者的な立場を指すようです。
その頃、熊猫団PandaBrosのトップページでは(bilibili)
emo了
日本オリジナルCD『emo』
12月22日発売予定
予約受付中≫特設サイト