これは、なかなかの掘り出し物じゃないですか?中国の民族音楽にブルースやらジャズやら電子音やら、いろいろボーダーレスに混ざってます。
即墨盲人大鼓書
まずは曲を聞いてもらいたいんですが、日本から聞けるところが限られる( 後日、配信された。後述)
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即墨盲人大鼓书(即墨盲人大鼓書)
Jimo Blind Person Drum Ballad
2019年9月4日
制作:新乐府(新樂府)
制作人:卢中强(盧中強)、DuOud
1. 乌德-乌德(Intro)(烏德-烏德)
2. 古城新览(古城新覧)
3. 说实话(説実話)
4. 人生如同深水鱼(人生如同深水魚)
5. 喝酒小段(喝酒小段)
配信サービス
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これは2019年に中国で発売された企画アルバム。「即墨大鼓書」という伝統芸能と、フランスのウード奏者ユニット、DuOud(デュオウード)のコラボです。
ウードというのはアラブ音楽に使われる弦楽器で、デュオウードも北アフリカ出身の人たちです。
即墨大鼓書
即墨大鼓書というのは、山東省の即墨区に300年近く前から伝わる伝統芸能です。もともとは目の見えない人たちが生計を立てるために始めたもので、楽器を演奏しながら物語を披露するというもののようです。
このアルバムで「説書人」を務める毛方成さんも先天的な視覚障害で、12歳の時に両親に連れられて弟子入り(?)したそうです。
ただ、後継者不足で失われつつある文化のようで、2013年頃から本格的な保護活動が起き、2016年には「即墨区級非物質文化遺産」という無形文化遺産のようなものに登録され、2019年には後継者育成プログラムも始まりました。
≫ 七旬盲人传承即墨大鼓书 每年200多场演出弘扬推广(山東新聞)
≫ 300年即墨大鼓书有了新传人(中国山東網)
アレンジされてないオリジナルも、色々な音楽の要素を感じさせる複雑な魅力があります。
この動画の3人はアルバムにも参加してる人たちです。常にこの編成で一緒に演奏しているのかは不明。
左から、
单德起:墜琴
毛方成:声、書鼓、月牙板
于惟仕:三弦