中国の歌手、好妹妹のアルバム『追夢人』の発売前のインタビュー記事を見つけ、面白そうだったので解読を試みました。
経紀人(マネージャー)の奚韜も参加してます。
読み取れた部分(&面白そうなところ)だけ抜き出しましたが、ものすごく雑です。特に後半は疲れてます
≫ 好妹妹追梦十八计 | 着调专访(2018-10-24)
・数年前、好妹妹のボス(老板)の奚韜が車の中で齊豫の「船歌」を聞いたとき、好妹妹が歌うべき歌だと思った。
・中国ではお金をかけてカバーアルバムを制作するのは珍しい。
奚韜:好妹妹が古い歌をカバーするのは、音楽がファストフードのようになるなかで、情感豊かな名曲も忘れないでほしいという、若い人たちへの提案。
・前回のカバーアルバム『说时依旧』(說時依舊)の時はマイナーな曲が多く、好妹妹のオリジナルだと思う人も多かった。
秦昊:ファンには、好妹妹バージョンを持ち上げるためにオリジナルを悪く言うようなことをしてほしくない。
奚韜:好妹妹が古い歌をカバーするのを聴いて驚いたのは、若いファンの親たち。
好妹妹の音楽が二つの世代を結びつけたのは予想外で、非常に感銘を受けた。
『追夢人』ではオリジナル歌手と共演してインパクトのある作品になったので、世代間の結びつきがより強くなるだろう。
若い人たちは親を連れてコンサートに来てほしい。
奚韜:『说时依旧』の時は有名歌手のマイナーな曲が多かったが、今回は有名な曲を選んだ。
ただ、アルバムとしての統一感や多彩さも必要だった。
まずは共演したい女性歌手20~30人をリストアップするところから始めた。
・それから各歌手の代表曲を2~3曲づつ挙げていった。
今回収録された陳明真の「到哪裡找那麼好的人」のように、2人がよく知らない曲もあった。
・その後、オリジナル歌手と交渉したが、選曲で意見が合わないこともあり難航した。
・依頼を断られることもあった。共演できなくて特に残念だったのは、黄鶯鶯と欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)。
・繰り返し依頼しても断る理由としては、男性歌手との共演が合わないと感じる、実質的に引退している、などがあった。
レコーディングが済んだ後も交渉を続けていた歌手がいたが、その人も単に、もう歌いたくないという理由だった。
・アルバムのアイデアから完成まで15カ月かかった。
・好妹妹は全ての歌手と会って一緒にレコーディングしただけでなく、カフェや学校など彼女たちの思い出の場所を巡りながら、その様子を撮影した。
・荒井十一はこれまでに何度も好妹妹と仕事をしてきたが、アルバムのプロデュースは初めてだった。(あれ、西窗は?)
オリジナルの味わいを残しつつ、現代的な雰囲気にすることが求められた。
・オリジナルと一番雰囲気が違う曲は「喜歡你現在的樣子」。
張小厚:遊園地のような感じ。ドラマ仕立てで、白雪姫が森のなかで踊っているような、恋の映像感が強い。
・「小雨來得正是時候」はソフトロック風のアレンジになった。
秦昊:ライブにぴったり!
・2人にとって歌うのが難しかった曲は「倆倆相忘」と「愛我的人和我愛的人」
・一番大変だったのは男女でキーを合わせること。
『说时依旧』(說時依舊)で孟庭葦と「你究竟有幾個好妹妹」を歌った時は機械的に処理した(?)が、10曲全てでその手法は使えなかった。
秦昊:アルバムが完成しない原因があったとしたら、このキーの問題だった。
・こうした問題を解決していったのが荒井十一だった。
好妹妹も奚韜も荒井の能力を絶賛している。
・鳳飛飛の「追夢人」はアルバムのなかでも重要な一曲だが、制作は困難だった。
鳳飛飛は既に他界していたのでボーカルのマスターテープを探したが、データが紛失していた(?)。そこでボーカルと伴奏の版権を買い取り(?)、複雑な技術を使って綺麗な音声を手に入れた。
・こうして一曲一曲作るごとに多額のお金が出ていった。
張小厚:これまでのアルバムの制作費を全て足した額よりも、今回の1枚の方がお金がかかってる!
・制作費を回収するために休まずライブをしないといけないのでは?と聞くと、張小厚は目の下のクマを見せ、秦昊は「腎臓を売らなきゃ」と笑った。
・大金をかけてカバーアルバムを作ったのは、その意義があると思ったから。
奚韜:自分が愛する仕事のなかで、自分にとってもビジネスの上でも有益だと信じられるものを見つけるのは難しい。それが見つかって、完成する可能性があるのなら、やりますよ。
・2枚のカバーアルバムは全て女性歌手の曲だが、男性歌手との共演は考えていない。
秦昊:やらないと決めてるわけじゃないが、考えたことがない。
奚韜:女性歌手とのコラボならアルバムの企画になるが、男性歌手とのコラボはシングル向き。
秦昊:男性歌手と共演するアルバムはつまらなそう。
秦昊:人の評価も気になるが、アルバムは自分で妊娠して産んだ子供のようなもので、どうしたって可愛い。
・2015年の工人体育場でのライブは音楽界を騒がせ、その後もリスキーに見える活動を続けてきた。しかし、奚韜は無謀な挑戦をしてるつもりはなく、今よりも少しだけ高いところを目指すことを続けてきただけ。
秦昊:以前は挑戦的な性格ではなく、もっと平凡な人生がいいと思ってたが、『追夢人』をつくって考えが変わった。
・好妹妹の2人は、原点である小さなライブハウスでまたやりたいと思っている。
張小厚:僕たちはライブハウスが大好き!次の夢はライブハウスツアー!
しかし、奚韜には計画があって、まだライブハウスに専念できないことは張小厚も理解している。
奚韜は2人の気持ちを知りつつも、今はまだその時ではないと考えている。
奚韜:音楽は情感的、感覚的であってほしいが、運営は理性的、客観的じゃないといけない。そのふたつが上手く合わさってこそ、完璧なブランドとして長くやっていける。
※奚韜はファッション業界出身。
秦昊:百年続く老舗は、まず品質の良さが求められ、その次に良い宣伝とマーケティングが必要になる。
・張小厚は30歳を過ぎて、20代の頃より慎重になった。
秦昊は逆に30歳を過ぎてから挑戦することを楽しめるようになった。
奚韜も30歳を過ぎてから新しいことを始める勇気が出てきた。
※奚韜は好妹妹よりも少し年上だったはず。
・今、不満なことは?
張小厚:自分が話していることは本当に自分が言いたいことなのだろうかと考える。
このアルバム制作には誠実に向き合ったし結果には満足してるが、今は休息をとって色んなことを吸収して、次のスタートに弾みをつけたい。
秦昊:色々な決断が難しくなり、アルバムを作るのがどんどん難しくなってきた。
そのことを友人に話すと、それが普通だと言われた。
山を登っていけばどんどん酸素が薄くなるようなもので、それでも、振り返れば前よりも高い所や違う所に来ているのだと。
例えば、昔は簡単に歌えていた歌が、今では考えることが増えて決断が難しくなってる。
でもそれが普通だし、悪いことでもない。
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