9月12日に中国の歌手、好妹妹の新曲が公開されました。

それも発売予定のカバーアルバムからの曲ではなく、オリジナルのシングル曲です。
 
熊猫応援団
 
自在天
作詞:秦昊
作曲:秦昊
編曲:许蔚天(許蔚天)、于杨悠然(於楊悠然)
制作:许蔚天(許蔚天)
 
このサイトなら日本からも再生できるかな?
 
非公式のYouTube動画。
 
自在天というのは仏教の神様(インドのシヴァ神に相当する)です。
甘粛省の敦煌に莫高窟という仏教遺跡(世界遺産)があって、そこには、飛天たちが楽器を奏でながら舞い踊る壁画があります(上のジャケットの絵がそうかな?)
それが今回の曲のモチーフになってて、歌詞は、その壁画の光景が色鮮やかに動き出す、みたいな幻想的な内容、かな?
 
この曲について、秦昊が長文の文章を投稿してます(歌詞も)
 
ちゃんと読めてませんが、解読できたところをいくつか挙げると・・・
 
・テーマは快楽。
・主人公は、莫高窟の壁画に描かれた飛天(と曲を聴く人自身)。
・敦煌には行ったこともないし知識もなかったので、シルクロードや莫高窟などに関する資料を集めて学んだ。
・映画のテーマソングなど、制約がある中での曲作りは好きだが、この曲はデモ音源の段階では自信がなく、マネージャーにも「この曲がダメなら企画自体断ってほしい」と言った。(後述するイベント用に作ったようです)
・ところが曲を聴いたマネージャーや張小厚の反応は良かった。
・曲作りのために調べ物をしているとき、頭の中にあったのは、不思議なことに李煜だった。
 
李煜というのは南唐の国王だった人で、詩人として有名だそうです。
歌詞にある「梦里不知身是谁 一晌贪欢自在天」は、李煜の「浪淘沙」の一節「梦里不知身是客 一晌贪欢」からきてます。
 
さらに、「谁说春风不度玉门关」という歌詞は、王之渙という詩人の「凉州词」の一節「春风不度玉门关」からきてると思われます。
他にもこういう引用があるかもしれないので、漢詩とかに詳しい人は色々楽しめるのかも。
 
ヒヨコ
 
好妹妹の2人は25日に敦煌で「敦煌研究院文博会」というイベントに出演予定。
たぶん、このイベント用に作った曲でしょう。
そして、このイベントの目玉が、壁画に描かれた楽器、97種類245点を復元して演奏することなんだそうです。
もしかしたら、それを伴奏にしてこの曲を歌うんでしょうか?(NEW違った)
 
 
好妹妹乐队好妹妹楽隊