中国に『我是歌手/I am a singer』という、プロの歌手同士が歌唱力を競うコンテスト番組があります。
番組自体は別に注目してないんですけど、人気番組だからか映像はちょこちょこ目にします。
先日終了した第4シーズンの決勝だかフィナーレだかにはNe-YoとAkonが来て出場者たちとコラボしてました。
で、今季の出場者、台湾の歌手の信(検索しづらい名前・・・)が歌う「彩虹」をたまたま見て、いろいろと気に入ってしまいました。

えっと、まずは信から。
蘇見信(苏见信)
1971年、台湾生まれ。
身長 191cm。
2002年に信楽団というバンドのボーカルとしてデビュー。
2007年にバンドを脱退し、ソロとして活動中。
俳優として『ハチミツとクローバー~蜂蜜幸運草』などにも出演。
一人娘を育てるシングル・ファーザー。
(百度百科)
≫≫iTunes
信楽団(しがらき団じゃないよ)を脱退した後もバンド自体は同じ名前で活動してるようです。

で、そのときの映像がこちら。
この前の週で脱落して、これはアンコール扱いのステージだったようです(そういうシステムらしい)
信《彩虹》— 我是歌手4第7期单曲纯享 I AM A SINGER 4 【我是歌手官方频道】最初はあまり歌の上手さが分からない感じなんだけど、次第にロック歌手の本領発揮。
終盤は多幸感というか、満ち足りた感覚が会場を包みます。
ただ、途中にロビー・ウィリアムスの「Angels」が挿入されるの、あれは要らなくない?
他の週のパフォーマンスもサービス精神満載で面白かった。
「彩虹」は熱唱だと思ったけど、けっこう余裕で歌ってるっぽい。

「彩虹」のことも少し。
2009年
作詞:陳鎮川
作曲:阿弟仔
歌:張惠妹(アーメイ/A-mei)
歌の内容は、主人公の女性が失恋したゲイの男友達を励ますというもので、アジア屈指の
ゲイ・アンセム
として知られてます。


・・・あなたのクローゼットは狭いけれど、私を迎え入れてくれた・・・
・・・私たちは男に振り回される者同士似ている・・・
・・・刺すような視線や罵声を受けても、虹色のロマンス?が優しく包んでくれる・・・
みたいな歌です(たぶん
)

この演出は有名ですね。終盤でひときわ観客の歓声が大きくなるので何かと思ったら・・・舞台上のモニターにご注目。
作詞の陳鎮川は台湾の有名な作詞家であり、アーメイのマネージャーでもあります。
調べてもはっきりした情報は見つからなかったんだけど、SNSを見るとセミオープンぐらいの感じですよ。

中国というと、同性愛表現に対する政府の取り締まりなど厳しい側面が話題になりがちですけど、ゲイ・アンセムとして知られる大スターの曲があり(台湾の曲ですけど)、それをおそらくストレートの男性歌手が(台湾の人ですけど)、人気番組で歌うというのは、ちょっと日本のテレビでは見たことのない光景のような気がします。
あ、それとアーメイについて調べてて知ったんだけど、お姉さんの旦那さんが日本人なんですね!
今もご結婚されてるとして、日本のどこかにアーメイの親戚がいるのね。