中国の歌手
熊貓團が主演した短編映画を紹介します。

日本語字幕はないので、ネタバレありで最後まで書きます。
離別曲(离别曲)
2015年
英語と中国語の字幕付きで約22分。

監督、脚本は奥斯博納(奥斯博纳)という若い監督さん。
そして主演を務めるのが、われらが熊貓團なんですが、この辺のいきさつはよくわかりませんでした。
MVは別にあるので新曲のプロモーションというわけでもないみたい。
この映画は3つのパートが重なり合う構成になってます。
離別×1 (Farewell #1)
第1話
熊貓團メンバーの馬老師(马老师)が演じるのは人気ミュージシャンの馬陽(马阳)。
恋人からは「住む世界が違う」と言われフラれてしまう。
「デートのたびに自然とかスピリチュアルな場所に連れて行こうとするけど、私はショッピングに行きたいの!」って言われてます

レコード会社からは曲を依頼されていて、「社長の結婚式は来週だからハネムーン前に聞かせてほしい」と繰り返し催促の電話がかかってくる。しかし仕事どころではない馬陽。
その後、元カノに新しい彼氏ができたことを知った馬陽の行動が…ちょっと怖い

カフェで歌っているのはメンバーの1人、富貴(富贵)
離別×2 (Farewell #2)
第2話
言葉を発することができない小義(小义)を演じているのは当時のメンバー解芸(解艺)。現在は俳優や司会などで活躍しているようです。
片想いしている女友達に告白するもフラれる。誕生日プレゼントが凄い

食い下がる小義に諦めてもらおうとする女友達。
「あなたは言葉を話せないじゃない。愛してるさえ言えないでしょ」
そこで小義は通っている絵画教室の羅先生と発声の猛特訓!
「我愛你(愛してる)」と再び告白するが「住む世界が違う」と断られる。
傷ついて自暴自棄になる小義に羅先生、
「きみ、やることなすこと重すぎるわ~。そりゃ振られるって」
この羅先生を演じているのは熊貓團の団長、拍拍。
この人は後ほど再登場して、おいしいところをかっさらっていきます。
小義はキャンバスに「我愛你(愛してる)」と書きなぐり続ける。その言葉は次第に「我很好(僕は元気)」に変わっていく。
その後、スッキリした小義は彼女の肖像画の下に「さよならすることを学べば幸せを見つけられる」と書く。
そのメッセージを見た羅先生、友人のミュージシャン馬陽に「曲の参考になるんじゃない?」と写メ。触発された馬陽は曲を完成させる。
離別×3 (Farewell #3)
第3話
メンバーの悪魔(恶魔)が演じるのは、馬陽に曲の催促をしていたレコード会社の社長、李沫。
結婚式を目前に控え、婚約者のウェディングドレスを選んでいる最中だが、なんだか浮かない顔。
そこにアシスタントから馬陽の新曲が渡される。
このアシスタント役は先ほどカフェで歌っていた富貴。設定上同一人物かどうかは不明。
新曲「最後的告別(最後のお別れ)」を聴きながら、ふと思い立ったように誰かに電話をかける。
「週末、結婚するんだ。言いたいことはたくさんあったけど、今言いたいのは、ただ…俺は元気でやってるから(我很好)。心には埋められない穴が空いているけど、楽しかった思い出だけで十分だ。君の幸せを願ってる」
しかし電話からは「この番号は現在使われておりません」のメッセージが延々と繰り返されるだけだった

ここで熊貓團が歌う最後的告別(最后的告别)をバックにエンドロール。
そして・・・
エピローグ(ネタバレ)
羅先生のもとにバースデーケーキが運ばれてくる。運んでいるのはどうやら彼氏。
「願いごとをして」と言われた羅先生、目を閉じ・・・
「結婚しよう」
そして最後に、社長の李沫が別れの電話をかけた相手が羅先生だったことが明かされるのでした。
最後的告別のMV
