2022年の私の最大のトピックスは2月から音楽サブスクを利用し始めたことだった。そのことにより私の音楽生活がどのように変化したかを記事にする。

 音楽サブスクを利用する前、2021年の秋までネットレンタルCDを利用していた。ご存じの方もいるかと思うが、定額(月に約2000円)で借り放題で、1回につきCD2枚が郵便で送られてくる。届いたものを返送して返却完了になると次のCD2枚がまた送られてくる。その繰り返し。届いた日に聴いて(もしくはリッピングして)すぐに返却すると上手くやれば翌日に返却完了となる。つまり最も早いルーティンで2日で1回のペースになる。2日でCD2枚だから1か月30日だとCD30枚は聴ける。アルバム1枚に15曲くらい収録されているとすれば月間450曲を聴く計算になる。そこに別途自分で購入するCDが月平均3枚ほどあるので同様の勘定で45曲、合計で月間500曲ほど聴いていたことになる。それが12か月なので1年で6000曲聴いていた計算で、実際にリッピングしてメイン使用のWalkmanに入れた曲数もそうなっていた。

 このネットレンタルCDが音楽サブスクに替わり、メイン使用のWalkmanにリッピングして入れる曲数は年間で600曲程度になった。サブスクの利用料金が月額980円なので半額程度になった。また、ネットレンタルではメジャーレーベルのCDしか扱ってなかったのに対し、サブスクだとインディーズも聴けるので助かっている。

 サブスクにしたメリットは上述の①利用料金の低下、②インディーズでも聴ける、の2点。ただしデメリットもある。それは以下の通り。

 ネットレンタルを利用していた時は新作表示されているCDを手当たり次第に聴いていたのでジャンルは幅広く聴けていたし、全然知らなかったアーティストに巡り合うという出会いの楽しみがあった。しかしサブスクだと自分で探しに行く必要が出る分、全く知らないものを聴くこともなくなったし、おすすめ表示も言うほど当てにならない(これは使っているサービスにもよるのかもしれないが)。
 次はサブスクが、というわけじゃないんだけど、サブスク専用のWalkmanが電池が持たない作りで、長時間聴くには充電しながら聴く必要があるのだが、そうすると今度は本体が熱を持つといった弱点がある。そのため電源を入れっぱなしにできない。つまりいちいち使用時に電源を入れることになるのだが、このWalkmanはandroidシステムで動いており、スマホをいちいち電源操作しているのと同じで全く以て面倒くさい。それで使用頻度が落ちてしまった。繰り返して言うが、サブスクの責任じゃなく再生環境の問題。
 サブスクを利用しているとクラシックって聴きにくいので、クラシックを聴く量がかなり下がってしまった。これは私の問題かもしれない。

 以上のような特性もあって、サブスクになって完全に良かったとは思っていない。アンテナを張り巡らせて置かないと良い楽曲に出会いないことも多く、多分ネットレンタルCDがインディーズも扱っていたら移り替えしてないんじゃないかな。そのくらいにはCD重視で、実際に上述したように購入するCDの量は変わっていない。これはもう性分としか言いようがない。

 2023年も何だかんだとサブスク生活は続けるつもり。音楽に関するアンテナを高くしておくアイディアを思いつく必要があるけど。ネットニュースだけではこぼれ落ちることが多いため、情報源を幅広くしなければならない。それが2023年の課題かな。