島唄    | アイビーの独り言

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加藤りつこのブログ





先日福山市で開催された女性集会の1部で行われた、沖縄平和学習発表の資料の中に、「島唄」(作詞・宮沢和史)の歌詞がありました。

それを見て私は思い出の中のワンシーンが浮かび胸が詰まりました。

亡くなる5ヶ月前の息子の歌声でした。

沖縄の歴史にも詳しかった彼だけに、この歌は当然心に焼きつけておきたい歌だったのでしょう。

情感たっぷりに歌い上げ聴かせてくれました。

うーん・・・と唸るほどの歌唱力に驚いたものです。

それから僅か5ヶ月後に天国へ旅立ってしまったのですから、この歌を聴くたびに涙が流れてしまいます。

その歌詞が先日の資料の中に挟んであったのです。

しかも、その資料は、「島唄」の歌詞と、息子が私に宛てて書いてくれた手紙のコピー、そしてアンケート用紙の3枚だけでした。


『なぜ?なぜ?』 不思議な一致に心が高揚しました。


誰にも解らない、私だけの感動の瞬間。

この瞬間を小さく切り取って持ち帰りたい。
そんな衝動にかられたひとときでもありました。




サトウキビ畑の地下にはたくさんの魂が





「島唄」

    作詞・宮沢和史 THE BOOM (歌詞の意味)


でいごの花が咲き     (1945年4月1日 春が訪れ)

風を呼び 嵐が来た    (沖縄本島に米軍が上陸した)

でいごが咲き乱れ     (4月から6月)

風を呼び 嵐が来た    (米軍の侵略が続いた)

繰り返す 哀しみは    (米軍の残酷な殺戮は)

島わたる 波のよう    (寄せては引く波のように繰り返された)

ウージの森で        (サトウキビ畑で)

あなたと出会い       (出会ったあなた)

ウージの下で        (ガマ=鐘乳穴=防空壕の中で)

千代にさよなら       (永遠のお別れをした)

島唄よ 風にのり     (島唄よ 海の向こうの本土まで届けておくれ)

鳥と共に 海を渡れ    (亡くなった人々の魂を、沖縄の悲しみを)

島唄よ 風にのり 届けておくれ(島唄よ 海の向こうのニライカナイ

                    まで届けておくれ)

わたしぬ涙         (亡くなった人々の魂を、私の思いを)




でいごの花も散り     (1945年の夏 たくさんの尊い命が散った)

さざ波がゆれるだけ   (今はあの悪夢が嘘のように静かだ)

ささやかな幸せは     (幸せな日々の生活は)

うたかたぬ波の花     (はかなく消え去った)

ウージの森で       (サトウキビ畑で)

歌った友よ         (一緒に歌い遊んだ、あなた)

ウージの下で        (防空壕で自決する前に)

八千代に別れ       (泣きながら故郷を歌った)

島唄よ 風に乗り     (島唄よ 風に乗って)

鳥とともに 海を渡れ   (魂と共に 海を越えて)

島唄よ 風に乗り     (あの人のいるニライカナイへ)

届けておくれ        (私の愛を届けておくれ)

  私の愛を

  海よ

  宇宙よ

  神よ

  命よ

このまま永遠に夕凪を  (今、あなたを思い、永遠の平和を祈る)

        


http://www.youtube.com/watch?v=DKB41krUnVU (島唄)


デイゴの花