ウェストハムのスタメンは以下の通り。
前半、パレスの前線の強力な高速カウンターに苦しめられるも無失点で耐え凌ぐ時間が続く。21分、ゴール前でのチャンスシーン、ゴール正面でボールを持ったパイェが顔を上げるとサイドから駆け上がってきたジェンキンソンへ絶妙なタイミングでスルーパスを送る。ジェンキンソンはこれを冷静に流し込みウェストハムがアウェイの地で先制点を上げる。
歓喜の止まないアウェイの地に駆けつけたウェストハムサポーター、しかしこの得点を挙げたヒーロー、ジェンキンソンのミスが試合を振り出しに戻してしまう。24分、ペナルティエリア内でジェンキンソンがパレスのFWガイルを倒してしまう。主審のクラッテンバーグは笛を吹きPKの判定、パレスにPKが与えられた。キッカーは今季加入のキャバイェ、PKは1度はやり直されるも2度目のPKもアドリアンの手を弾きボールは無情にもゴールへ。1-1、一瞬の同点劇であった。ここからは得点が動かず互いに硬直した試合が続く。パレスのFWのガイルがウェストハムのCBのウィークポイントであるスピードを露呈させるかのように運動量とスピードで翻弄していく、これは厄介な存在だと思わされた。しかしこの厄介者は突然の出来事で試合から消滅してしまった。43分、ボールを中盤でキープしていたクヤテに後ろからガイルの危険なスライディングタックル、足の裏を見せてクヤテの足を踏んでしまったガイルはクラッテンバーグから一発レッドカードを受けて退場処分となった。前半ももう終わろうかという時間帯、これがパレスには思わぬ誤算となった。
後半、パーデューはスタートからザハに替えてバカリ・サコを投入した。プレイヤーの1人少ないパレスは失点を防ぐために守備を固めながらもバカリ・サコを中心に少ない人数でカウンターで攻め込むことを主体として攻め込んできた。しかしこのカウンターにはCBのコリンズを中心に確実な守備で追加点を許さない。相手が1人少ないにも関わらず勝ち越し点が奪えないハマーズは61分、キャプテンのMFノーブルに替えてFWキャロルを投入する。キャロルをターゲットにして人数をかけて攻め込むが得点は生まれない。73分、MFモーゼスに替えてFWサラテを投入する。さらにFWの枚数を増やして攻撃的に出た。サラテの個人技による突破で攻撃の切り口を開くが得点は生まれない。84分、FWディアフラ・サコに替えてFWイェラヴィッチを投入した。その後87分、ついに勝ち越し点が生まれる。サラテがドリブルで突破するとエリア付近からクロス、これは少し大きかったように見えたがキャロルが競り合いゴール前へ折り返す、ゴール前で待っていたイェラヴィッチには合わなかったが流れたボールに反応したランシーニがゴールへ流し込んだ。
待望の勝ち越し点でウェストハムサポーターは歓喜する。さらにこれだけでは終わらない。ホームで勝ち点を積めないというのは痛手なパレスは攻撃的に出てくるが試合もロスタイムに入った93分、サイドのサラテから中央のランシーニへランシーニがターンするとエリア前で待っていたパイェへスルーパス、トラップで相手を置き去りにするとGKのタイミングを外し、冷静にループシュートで試合を決定づける3点目を決めた。
パイェとランシーニはそれぞれ1ゴール1アシストの活躍。新加入選手の活躍が光る今季を象徴する試合となった。このまま試合は終了し1-3でのアウェイで勝利、第9節を終了しリーグで3位に浮上した。
この試合ではコリンズの活躍が目立ったと思う。コリンズのタイミングのいいタックルやインターセプトで相手の攻撃の芽を摘み取った。コリンズは決してスピードのある選手ではないが経験量で見事な守備を見せてくれた。
新加入選手やベテランがチームの勝利に貢献する、そして交代で入った選手が結果を出すことでチーム内での競争が激しくなる、チームにとって良い要素がたくさん見られた試合であり個人的には非常に満足した試合だった。次節は昨季のプレミアリーグチャンピオンのチェルシー、ロンドンダービーが続く。今季こそ調子は落としているものの難しい相手であることは間違いない、ソングの怪我からのリハビリも順調であり復帰も近いものだと思われる。チームがより良い状態になって上位進出へ向けて勝ち点を積み重ねていくウェストハムをこれからも楽しみに見ていきたい。
【ショートハイライト】




