さて、いよいよ7月14日のBlues Summitも近づいてきました。

そして例によってBlues & Soul Recordsの特集に沿った連動企画を勝手にやろうと思います。

今回のBSRの特集が「ブギウギ・ピアノ do the boogie woogie」ということですが、
当ブルースサミットにはピアニストはほとんど来ないことでも有名です。

ではみなさん、ピアノを始めましょう。
そしてブギウギからはじめましょう。
というわけにもいかないので、

企画はピアノを取って「ブギウギ do the boogie woogie」にします。
いや、もちろんピアニストの方がたくさん来てくれて、
ブギウギピアノパーティになればそれはそれで楽しそうですが、
ピアニスト以外でもブギウギはできるし楽しめます。

ギターでブギ、ドラムでブギ、ベースでブギ、ハープでブギ、オルガンでブギ。
なんでもアリです。

boogie woogieについては詳しくはそのBSRを読んでいただければ歴史もわかるし、
重要なブギピアニストのCDコンピもついてますのでそちらを購入していただくとしましょう。

ま、以下は俺のなりに、今回ブギを掘り下げていこうかなと。


基本的には当時のダンスの名前、最新のダンスミュージックだったようで1930年代、40年代
多くの「なんちゃらboogie」なる曲が存在します。

ブギピアニストについてはBSRの方に詳しく書かれているのでAlbert Ammonds,Pete Johnsonなどは
こちらでは割愛させていただくかわりに、大好きなブギウギ映像をはさんでおきます。

http://www.youtube.com/watch?v=mIVJw8yX6GY

ブギウギとはコレ↑ですね。まさに。
他になんの説明もいらないです。

1930年代、ビッグバンドジャズでもブギをたくさん取り入れていたようで、
Duke EllingtonもCount Basieなどもブギを発表しています。

我が国日本でもが1940年代笠置シヅ子さんが「ブギの女王」として
「東京ブギウギ」をはじめとした多くのブギをヒットさせています。


http://www.youtube.com/watch?v=XUMbBz8dOfk


1940年代~50年代になるとブギはジャンプブルース、ロックンロールに吸収されたように
Louis Jordan 「Choo Choo Ch Boogie」、Lionel Hampton「Hamp's Boogie woogie」をはじめ、Jerry Lee Lewisなども「Boogie Woogie Country Man」でブギーしてます。
忘れちゃいけないのはJohn Lee Hookerですね。
Joe Hill Louisもいますが、やはりジョンリーはギターとフットストンプですさまじいブギをやります。
ひとりブギの代表格ですね。

1960年代はギターでブギがたくさん出てきます。
Magic Samもバンドスタイルですが、「I Feel Good」など、ほぼひとりブギですね。
Freedie Kingなども同じスタイルですが、やっぱりこのギターブギスタイルは誰がオリジナルなのでしょう。
後にはHound Dog Taylorなども出てきます。

あとは最近blues.the-butcher-590213もカバーした「mojo boogie」で有名なJ.B. Lenorなどもいますね。

1970年代に入ると「ブギーのアイドル」としてT.Rexなども出てきますが、おいておきます。
ま、じつはティーンエイジャーの頃大好きだったんですけどね。

Kool & The Gangの「Jungle Boogie」もディスコで大ヒットだったみたいですし、
Earth Wind & Fire「Boogie Wonderland」,
Stevie Wonderも「Boogie On Reggae Woman」などありますが
このぐらいまでくると、ブギもだいぶ収拾つかない感じになってきますね。

ファンクブルースを築きあげたJames Cotton Bandも重要です。
70年代のbuddaに残した「100%Cotton」はファンクブルースの金字塔でもあり
ブギの金字塔でもあります。
ど頭の「boogie thing」など、新しいブギの夜明けといったところです。
ライブ盤「Live And The Move」も1曲目「Cotton Boogie」からブギの嵐です。
Jackie Brenstonのオリジナルもすごいけど、こっちのカバーもすごい「Rocket88」。
もう1枚後に出た同時期のライブ盤「Live at Electric Lady」も最高です。
テンションはこっちの方がさらに高いです。

70年代~ 80年代に入ると、日本もブギブームに突入します。
ダウンタウンブギウギバンドも「スモーキンブギ」はよくブルサミでも話題になりますね。
Hound Dog Taylor「Roll Your Money Maker」ソックリですが。
「スモーキンブギ」の次のシングルが「カッコマンブギ」その裏面が有名な
「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」ですね。
81年に自分たちのレーベルを立ち上げた名前も「ブギウギレーベル」だったという徹底したブギっぷり。
「ブギっぷり」って言葉いいですね。今思ったけど。
ちなみにダウンタウンブギウギバンドはサディスティックミカバンドという長い名前に対抗してつけた名前らしいです。
サディステックミカバンドにも「ピクニックブギ」って曲がありますが。

「ハイティーンブギ」ってヒット曲もありますね。

http://www.youtube.com/watch?v=XxVcJtSJWiA

これは実は作詞が松本隆さん、作曲が山下達郎さんです。
そしてギターは誰かわからないですが、相当レイヴォーン的なブルースギターのオブリとソロで、アツいです。

マッチにはブルースつながりで「スニーカーぶるーす」ってのもありますね。
こちらは作詞が松本隆さん、作曲が筒美京平さんです。

そして極めつけは「スローなブギにしてくれ」

http://www.youtube.com/watch?v=OWTS4slAxr8

南佳孝さん作曲で、作詞が松本隆さん。
ということは日本におけるブギ、ブルースも松本隆さんの貢献なのですね。

90年代にも小沢健二さんが「今夜はブギーバック」を発表。
スチャダラパーとのコラボレーションが、日本におけるコラボレーションの先駆けとなりましたね。

Brian Setzer Orchestraが「Dirty Boogie」などでジャンプブルース、ブギなロックンロールをやってくれたのも
記憶に新しいところです。
今もなお、オーケストラでの活動をバリバリしているようで、21世紀もブギを引き継いでいってくれそうです。

ブギを語れば、まだまだいろいろあるのですが、長くなりすぎたので、この辺にしたいと思います。


今回のブルサミでの最後のシメセッションでみんなでジャムろうのコーナーは

James Cotton Bandの「Boogie Thing」 をやろうと思います。

さあ、みなさん、come on let's boogie!!

6月のブルサミは9日。


通常通りの第2火曜です。


今のところ予定では年内ずっと第2火曜ですので、予定を先々まで空けてくれる方は、ぜひよろしくお願いします。


一応先月に引き続きまして、ブルース&ソウルレコーズ連動企画「シカゴスタイル」を中心に行きます。


とはいえ、これもまた強制ではなく、自由にブルースをやってください。


先月も一番初めにシカゴ系からテキサス系にムーヴしたのも俺でしたし。




以前から企画、トリビュートといろいろやってますが、実はそれを楽しんでいるのは一番は自分なんですね。


特集によって、掘り下げて聴きこんだり、新しいレパートリー、スタイルを取り入れたり、そういう意味でもタメになってるんです、自分に。


みなさまにとってもそうであれば良いなと思ってます。



シカゴブルースって、今はどうかわからないですけど、自分が十代でブルースを聴き始めたときに、「まず」ってとこにあった気がするんです。


ロックが好きで、ブルースロックが好きで、ルーツを遡りストーンズがカバーしてるとか、リスペクトしてるとか、そんな入り口だったと思いますが、とりあえず最初にマディのベストを買いました。


多分そんな人、すごいたくさんいると思います。


Muddy Waters「The Best of Muddy Waters」、

Little Walter「The Best of Little Walter」、

Howlin' Wolf「Moanin' In The Moonlight」、

Sonny Boy Williamson「Sing Down and Out Blues」

かな。最初に買ったのは。


もちろんそれぞれ、「う~む、ブルースだ」と当たり前な感想とともに、ぶっちゃけ感動という感じではなくて、ほとんど理解とは違う、勉強、聴いたことに意味があるとかそんな感じで、のめり込むまでは行かなかった。


でもセッションに通い始めて、ブルースのスタンダードを覚えたくて、どんどん掘り下げていって。


やっぱセッションのスタンダードってシカゴブルースが多いんですよね。


結構あちこち行ったけど、特に最初に通ってた仙台のボトルネックカフェではそうだった。


知らない曲があったら、終わった後に、「あの曲誰のなんて曲ですか?」「なんてアルバムに入ってますか?」「新星堂に売ってますか?」って聞いてた。


あと、そこのママさんのアツコさんに聞いてた。


って自分の回想になっちゃったけど、


でもそうやって10代に1曲1曲カラダで覚えていった曲は絶対カラダから抜けていくことはないです。


ブルースマン風に言うと、「ブルースが俺の体に住みついちまってるんだ」ってとこです。


でも20代に入って自分のバンドでブルースを表現したくなったときにアンチシカゴになってしまったんです。


アンチシカゴブルース、アンチシャッフル。


それはどこのセッションに行ってもシカゴスタイル、当時住んでた中央線沿線でもやっぱりシカゴスタイルだったんです。


誤解しないでください、批判じゃないです。当時は若かったし、わかってなかったんです。


そしてバンドを組んでやらなくてもいいかなと思ったし、なんか進んだことをやりたかった。


たとえば、70年代にJames Cottonがやったみたいに。


1999年に組んだそのKotekote Machineってバンドは1年間50本くらいライブやってすぐに燃え尽きちゃったけど。


コンセプトは2%ブルース、98%ファンク。(どっかで聞いたことあります?そうメイシオの2%ジャズ、98%ファンキースタッフからパクった)


っていう流れから自分でセッションを持ち始めた約10年前2000年にこのブルサミ(って名前じゃなかったけど)始めたときも、なるべくアリキタリな感じにしたくなくて、シカゴブルースは避けてきてた感があります。



じゃあ、あえてなんで今シカゴブルースなのか。


10年という節目を迎えようとしてる今、今年、テーマは「原点回帰」だったりして、


ホストのメンバーもマサキが戻ってきてこのセッションを始めたときのメンバーに戻った。


ブルースも自分の中で、原点へ、チェスへ、マディへ戻ってきたんです。


そして改めて聞いてみて、20年以上聴いてきたのに、めちゃくちゃ新鮮で新たな発見、感動がある。


一個一個のフレーズが深いし、無駄な音がない。

シカゴブルースってすげえ。


マディってすげえ。


って今さらながら心が動いたんです。



だから今自分にとって一番旬で、一番ハマってて、一番しっくりくるこのシカゴブルースをしばらく突き詰めていきたいなと思ってます。


で、そんなことをブルサミでもやりたいなと。


では長くなりましたが、9日楽しみましょう。


2009年5月のブルサミは5月11日月曜日開催です。



レギュラーの第二火曜ではなく、その一日前の第二月曜日なので間違えないようによろしくおねがいします。



勝手にBlues & Soul Records連動企画「シカゴ・スタイル」を意識して今月来月とやっていこうと思ってます。



5月4日が命日のPaul Butterfieldも勝手にトリビュートします。



もちろん、これは皆さんに強要するわけではありません。



いつも通り、ブルースにリスペクトし、楽しみ、盛り上がりましょう。



こないだ書いたSnooks Eaglinが天に召された以後、まだ気持ちも整理つかないままに、次の訃報が最新号のBSRにありました。



これまたニューオリンズでも何度か観た、大好きなEddie Boが3月18日に天に召されました。合掌。



俺が世界一ファンキーな曲と言ってゆずらない[The Hook and Sling]はDJをやるときの必殺、瞬殺、なチューンとして毎回使ってました。



一応youtubeにあったので貼っておきます。



Snooksとその曲をセッションしている映像もYouTubeにありました。



その曲も含む、当時の音源がコチラ↓


Nob’s Blues Summit Blog




でもなかなかEddieの音源は日本では入手しにくいものが多く、近年作も充実してるだけに、この状況が悔しいです。



TowerやHMVの人は見ていたら、全部輸入して、品揃えしてください。お願いします。



まだ書きたいことは貯まってるのですが、また時間を見つけて書きたいと思います。



とりあえず、5月11日にお会いしましょう。