公開スパーリング。 | 石田順裕/セカンドキャリア奮闘記

    挑む前原太尊康輝が元世界王者とスパー

    [ 2015年10月29日 15:38 ] 格闘技

    東洋・日本ミドル級王座に挑む前原太尊康輝(右)とスパー相手を務めた元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕 Photo By スポニチ

     プロボクシングの東洋太平洋・日本ミドル級タイトルマッチ(11月9日、後楽園ホール)で2冠王者の柴田明雄(33=ワタナベ)に挑む東洋1位、日本5位の前原太尊康輝(22=六島)が29日、大阪市内でスパーリングを公開した。


     スパー相手は元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕(40)だ。1メートル88の長身を生かす技巧派は今夏に現役引退し、大阪府寝屋川市でアマチュアの「寝屋川石田ボクシングクラブ」を設立した。現役終盤に約20キロ増量して無謀なヘビー級(下限90・8キロ)挑戦を敢行したものの、現在は体重80キロ前後まで落とし、本来のスピーディーな動きを取り戻した難敵だ。

     左構えの前原は1メートル90のボクサーファイター。元世界王者との手合わせで、どんどん技術を吸収した。この日も左ストレートからの連打、強烈な左ボディーを叩き込んで見せ場をつくった。「石田さんは僕の家庭教師みたい」。週1回のスパーで課題を見つけ、次回までに克服しておく。日進月歩で力を蓄えた。この日は3ラウンドの予定だったが、スタミナ切れの石田がギブアップして2ラウンドで終了。石田は「スパーをやるたびに強くなり、しんどかった。あとはコンディションさえ整えば(王座奪取の)チャンスはある」と成長に太鼓判を押した。

     前原は元高校球児。今夏初めて甲子園出場した大阪偕星学園OBだ。投手として将来を嘱望されながらケガのため1年で退部。ケンカを繰り返して2年で退学するなど荒れた時期もあった。この競技で更正し、13年にはミドル級新人王、MVPにも輝いた逸材。「ボクシングで稼いで、生活したい」。将来は世界に飛び出す夢を抱く。この階級にはロンドン五輪金メダリストの村田諒太(帝拳)もいる。枝川孝会長は「今は村田に大差をつけられてるけど、どこまで詰められるか」と22歳の成長力に期待する。





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    前原、石田元王者暫定王者の個人指導

    2015年10月29日

    スパーリングを終え握手する前原(右)と石田

    スパーリングを終え握手する前原(右)と石田

     世界経験豊富な元王者は「マニアックだけど前原はヒルベルト・ラミレスに似ている」とミドル級の若手有望株のメキシカンに例えた。柴田はアウトボクシングを得意とする歴戦の王者ながら「チャンスはある」と、前原の勢いに期待した。

     関西の中・重量級の系譜は、日本スーパーウエルター級王座を10度防衛した大東旭氏(現渥美ジム会長代行)から石田氏へと受け継がれてきた。「僕が大東さんに勝ってバトンタッチし、今、前原に伝えられたと思う」と、新時代を託した。

     “免許皆伝”を受けた前原は、大先輩に感謝しかない。「初めは引退した人が何でこんなに強いのか、と思うくらい自信をなくした。『柴田もこれくらいや』と言われて寝られなくなった」と言う。

     しかし、スパー後に石田氏から教わる一言アドバイスを、次のスパーで修正。「本当に家庭教師みたいだった。言うだけでなく身を持ってリアルに感じられるので身に染みました。体を通して学んだ」と英才教育の日々を振り返った。

     戦績は11戦9勝(9KO)1敗1分で7戦連続KO中の左の強打者。「柴田は現役王者だけど、これ以上ない圧力の中で自分はやってきて慣れている」と、自信満々。アウトボクシング対策も入念に行ってきているが打撃戦を希望。「リングは回るもんちゃうで。向き合って打ち合うところや」と挑発した。

     勝てば2冠に加え、世界ランカー入りも濃厚。王座奪取に成功すれば来年、ミドル級の日本選手を総なめにし、再来年には世界に打って出る青写真も描く。ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(帝拳)を追うホープながら、「村田さんには興味がなくなってきた。世界で強い外国人とやりたい」と、大きな野望をぶち上げた。





    もうねー。
    のぶちゃん、無理はしませんw

    しんどそうな姿を見た枝川会長が
    「2ラウンドで終わるか?」と言ってくれた時、どれほど嬉しかったことか(笑)
    すぐ はい! って言いましたからねw


    それにしても太尊、スパーリングやる度に強くなる…。のぶちゃんは、限界ギリギリw
    タイトルマッチがとても楽しみです。