ハルが2歳の誕生日を迎えたころ、2ヶ月待ちだった大学病院初診の日がやって参りました。
私はそれまで、健康そのものの人生でしたので
(精神面はともかく(^^;))、大学病院なんて、行ったの初めてでした。
まず。
とにかくでかい!
そして病院とも思われないキレイさ!!
どこの高級ホテルかと思いました。
おいしそうなレストランやカフェがあったり。
ハルの大好きな、エスカレーターやエレベーターもたくさんあり
人見知り・場所見知りのハルも、とってもうれしそうにしていました。
私達夫婦も、
「うわぁ~!すごいね!!!WW」と、
何しに来たのかわからないテンションのまま、診察室へ。
そこに待っていたのは、落ち着いた声、優しいまなざしのイケメンな先生…!
ハルも全然、人見知りしませんでした。
そして診察。と言っても、ハルは特に何もせず(もちろん、様子は観察しておられたと思うのですが)
私と旦那が、ハルの生育歴や言葉の発達の様子、現在の様子(こだわりや気になる行動について)などについて
先生の質問に沿って答える形でした。
受診するにあたって、我が家はハルの生育歴についてのメモ書きを持参しました。
(ハルの出産祝いに、義姉から3年育児日記をいただいたのですが
おかげで、ずぼらな私が、ハルの成長記録をつけられています。
(現在ヒロの様子も加わり、2冊目に突入!)
これがこの時、とっても役立ちました。お姉さんありがとう(^^))
もし今後、大学病院などでの受診を検討されている方は、生育歴や先生に質問したいことなど、簡単なものでもメモがあると受診がスムーズかもしれません。
そして、診察室に入って、10分もしないうちにあっさり診断が。
イケメン先生は、こんなふうに話してくれました。↓
「診断名をつけるとすると、
広汎性発達障がい または、自閉症スペクトラム になります。
この二つは、だいたい同じ意味です。
診断名は、この先ハルくんが福祉サービスを受けるときなどに
使用するためのもので
診断することで、何らハルくんの将来の可能性が狭められる
わけではありません。
ビル・ゲイツも、発達障がいだといわれているんですよ。」
(余談ですが。最新の障がい分類では、「広汎性発達障がい」「アスペルガー」「高機能自閉症」といった分類は使われなくなったそうです。全国屈指の小児科医、K先生がおっしゃっていました。また別の機会に詳しく書きたいと思います。)
先生のお話を伺って、はじめに私が思ったこと。
「おぉ~!!あっさり診断名ついた!!」
です(^^;)
正直、「発達障がいのグレーです」とか言われると思ってたんですよね。
(自閉症スペクトラムって、「スペクトラム=連続体」というくらいだから、はっきり線引きできるものではないということですよね。
なので、そもそも俗に言うグレーって、自閉症スペクトラムに含まれてる状態なんじゃないかなぁ、と今は思っています。
そして、ハルがその連続体の中の、どの辺に位置するかを明確にすることに、あまり意味はないと思っています。)
それで、すぐに診断つく程度なのか…(_ _)と若干落ち込みながらも。
この受診で私が一番知りたかったのは
ハルの状態が、
何か支援が必要な状態なのか、そのままほっといてもいいのか。
障がいなのか、個性の範疇なのか。
ということでした。
なので。
ある意味、なんかすっきりして。
「よ~し!早期診断、早期療育ね!
やるぞ~!!!」
という、変に前向きな気持ちになってました。
療育ってどんなものなのかも、全然わかってなかったんですけどね。
(;^^A
そして、なんだか全然病院っぽくない、その病院から一歩出たところで
次に思ったのは、旦那はどう思ったかな?ということでした。
旦那には、私が「ハルが発達障がいかも…。」と思っていたことは、話したことがなかったので。
それで、旦那に
「どう思った?」
って聞いてみました。
すると、こんなこたえが返ってきました。
「どんな特性にも、名前をつけようと思えばつけられるよ。
おれはそんなに心配してないよ。
ハルは、ゆっくりだけど、ハルなりに成長していて
これからもそうだと思ってるよ。」
このあと、旦那もいろいろと勉強してくれていて
ハルの障がいについて、考え方が変わったところもあるだろうけど。
ハルはハルなりに、成長を重ねているんだということは、診断名があってもなくても、かわらない真実だよなぁ、と思うのでした。