九州北部豪雨 備忘録 その1 | 羊毛フェルトのある暮らし

羊毛フェルトのある暮らし

〜ひつじから始まる手仕事綴り〜

今回の災害で色々感じることがあったので、
備忘録的にこのブログに書いておく。

ここは東峰村の宝珠山。
福井地区で、小字名を「古城原」といい、下に8軒、1キロほど山道を登ったところに
山に囲まれた棚田を有する4軒の家がある。
私の家は築90年程の古民家で賃貸だが、好きなように改装して住んでいいというところ。
裏には杉山が広がり、緑と自然に囲まれて美しい四季折々の素晴らしい景色を見せてくれる。

【1日目07/05】大雨・雷
      ・ひどい雨と雷が続く。
13時ごろ ・お向かいの長老に避難するかどうか電話。
       「道を見てみろ、今行ったら足取られるから、そのまま家にいるように」と。
      ・田んぼや畑が川のようになり、凄まじい勢いで山から水が流れてくる。
      ・停電を何度か繰り返す。
16時ごろ ・停電 携帯電話、ネットも繋がらなくなる。焦る。
16時半ごろ・車で充電をして、テレビで天気予報をチェック
        何か嫌な予感。外に出て車の登り口を見に行ったら、土砂崩れで埋まっていた。
        足が震え、恐怖に怯える。
     ・お向かいの長老が「逃げろー!」と叫ぶが、雨や雷で何を言っているか分からず。
     ・雨は止まない。雷もぐるぐるとウチの谷を回っているように思えた。
     ・猫たちは慌てる私を見て、逃げる。

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家の登り口の土砂崩れ


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車から撮った写真

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畑や田んぼにすごい勢いで水が流れ込む


夜    ・雨と雷は少し落ち着いた。
     ・山の神、昨年亡くなった大家さんに守ってくれと祈る。
     ・全く眠れず。
     ・通信関係、全く繋がらず。

【2日目 07/06】曇り・晴れ
朝4時ごろ・つぶを捕まえてキャリーケースへ。他3匹は捕まらず。
5:30   ・取り上げず、つぶを入れたキャリーケースを持って、2軒先の長老の家へ。
      行く途中、道が寸断されているのを見て足が震える。

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     ・「助けてください!!!」と玄関を叩き、長老夫婦を起こし、中に入れてもらう。
      しばらく状況を話し、朝ごはんを頂く。
    ・他の猫たちを捕まえに帰る。
    ・3時間の格闘の末、ルーを確保。他の猫たちは捕まらず、姿も見えず。
     ・ヘリが飛ぶ
     ・通信関係全くつながらず。

11時ごろ ・ルーを連れて長老の家へ避難。
     ・区長のシゲさんが歩いて様子を見にきてくれて、状況を聞く。
     ・長老宅で一瞬電波が繋がった。何度も試し、夫や母に一瞬連絡できた。

12時ごろ ・お向かいの長老が夫婦で来て、お昼を一緒に食べる。

13:30ごろ・もう、雨は降らないだろう。このまま家で待機しようということになり、各自帰宅。
     ・つぶとルーを連れて家に戻り、キャリーから出す。メンメン、まめ太確認できず。
     ・よしこさんとお向かいの長老宅の息子さんが様子を見に上がってきてくれた
       すぐに避難せよ!と言われたが、猫たちのことがあるからと断る。

17:00ごろ・自衛隊が迎えに来た。
       一緒に山を降りて、避難所へ行きましょうと。
       「すみません、猫たちが居るので私はここに残ります」と伝えるが、それは困る。と。
       猫たちも一緒に避難が可能かと言われたが、捕まえるのに時間がかかるし、4匹いるので
       難しいと伝え、では、飼い主さんだけでも。。。と。
       避難の準備をして、猫たちを置いたまま自衛隊の皆さんと、周囲の4軒の皆さんと合流。
       自宅から下に降りる道を移動。

19:00ごろ・宝珠の郷(避難所)に到着。
     ・40名弱の避難者
     ・眠れぬまま一晩過ごす。


ここまでで一番辛かったのは
携帯が繋がらなかったこと。
猫たちを置いて避難しなければならなかったこと。

携帯が繋がらない件に関して
雨で山の上のアンテナが使えなくなったのはわかる。
しかし、こういう時に役に立たないということは一体何なんだ。
emergencyで何度110番 119番かけても繋がらない。
意味がない。
結局は電波が入らなければただの薄い箱だ。
ちなみに
このエマージェンシー(緊急)は
110番 119番 118(海上保安庁)の3つだけに連絡できるというもの。
しかし、電波が繋がってこそ使えるわけで。
助けを呼んでいる。
場所はここ。
この二つだけでも何かしらの方法で伝えられる方法を携帯に搭載してほしい。
アプリであるんだろうか。。。

そして一番途方にくれたのは猫たちのことだ。
これに関しては
また、別の機会に。