噛めないのには理由がある | のびっこだより

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新潟県長岡市の0歳からの発達ケア「のびっこ」 生きる楽しさを増やす0歳からの身体づくり。お子様の気になる発達をそのままにせず、早めのサポートで動きやすく使いやすい身体に整えてあげましょう。

1歳半のお子様。

食事が噛めなくて、お悩みです。

 

よく噛んで食べてね・・・と言っても、子どもの機嫌が悪くなる。ムカムカ

園では幼児食を小さく切ってもらっているけれど、なかなか噛めず「ご飯は丸飲み・・・」と言われる。えーん

 

おまけに園の先生から

「スプーンフォークも1歳半くらいになったら普通できるようになる」

って言われて心がザワザワ。アセアセ

 

カミカミはいつ頃までにできるようにならないといけないって、ありますか?とご連絡いただきました。
 

 

噛めないのには、理由があります。

お子さんは、必死に頑張って、食べ物を体内に入れようと格闘しています。何も悪くないです。

 

ただ、噛みたくても噛めない理由があるのです。

それを理解して、ケアしてあげると、次第に噛めるようになっていきます。

子どもも自分も責めずに、ケアして、寄り添っていきましょう。

 

それぞれのお子さんで、理由は様々ですが、

以下のようなことが考えられます。

 

 

☑頬、唇周りなどの筋肉が硬くなっていて、お口を開けられなったり、動かしにくくなっていたりする。

 

☑首の後ろの緊張で、あご下の筋肉が硬くなっていて、舌が動かない。

 

☑身体の緊張が強いお子さん、低緊張のお子さんは舌の先が下がってしまって動かしにくい。(低位舌)

 

☑舌小帯(舌の裏に付いている筋)が短かったり硬かったり位置が前だったりで舌が動かしにくい。

 

 

ご質問いただいたママには、以下のようにお答えしました。

 

カミカミ、いつごろまでにできるようにならないと・・・なんて期限はありません。

スプーンもフォークも「普通」1歳半で・・・なんてこともありません。

勝手に大人の都合で決めているだけです。

園は集団で子どもたちを見ているので、そういう見方をする先生もいますね。

そう言われると、自分の育て方が悪いのかとか、わが子がダメなんじゃないかとか、心がザワザワするかもしれません。

 

親自身が、そこ(いつまでに〇〇できないといけない)を気にしていると、それを言う人が目の前に現れます。

そして、とっても落ち込みます。

園の先生に言われちゃうと、切なかったですね。

 

鏡の法則で、自分の心の中がスクリーンのように映し出されます。

気付きを与えてもらっているんですね。

自分自身が、人と同じように同じことをしなければならない、普通でなければならない・・・と心の奥で思っていることに気付いていきましょう。

そこに気付いて、「それは本当に必要なのかな?」と問いかけてみてください。

 

そもそも、人ってみんな違っているものなので、同じであろうとすると、けっこう苦しいです。

ブログにも書いていますが、日本は小さい頃から「みんなと同じであること」を家庭でも学校でも強いられます。

なので、「みんなと同じ=よいこと」という観念が出来上がります。

それが、子育てする時に、けっこう自分を苦しめます。

子どもの育ちを、コントロールしようとします。

でも、思うようにならなくて(当たり前なのですが)モヤモヤ・イライラ。

〇〇でなければならない・・・を手放したら、お子様のこと、今よりさらに何倍も愛おしくなります。

 

子どもの育ちに「いつまでに」も「普通」もありません。

みんなそれぞれのスピードで、階段を上っています。

今日のお子様も、今日のママさんも、何も悪くないです。

それでいいです。安心して、笑って過ごしましょう。

 

前置きが長くなりました。

いつまでに・・・はないですが、カミカミできないと、食べたものの消化吸収がうまくいかなかったり、発音もしづらいことがあったりするかもしれません。

お子さん自身の健康や生活のしやすさのために、噛めるような方向にサポートしてあげたいです。

 

お顔やお口の中、舌のマッサージがオススメですが、なかなかさせてくれないとのこと。

 

例えば指にゼリーなどお子様が喜びそうなものを塗って、指をお口に入れてみたらどうですか?

舐めるついでに、少し舌を触ってあげてもいいし、ほっぺの内側を伸ばしてあげてもいいですね。

親子で向かい合って、舌を鼻の頭につけられるかなーって、上に伸ばしてもいいです。

 

緊張が強かったお子さんは、舌の先が下がっている子が多いです。

そうすると、噛むのではなく、

舌を上顎になすりつけるように動かして(舌を前に送り出すようにして)食べます。←最近多いのです

 

ほっぺの筋肉も動きにくくなり、お口の中も狭くなります。

ムニュムニュ~っとほっぺをつぶしてあげるだけでもいいです。

 

お口や舌のの状態は、身体とつながっているので、やれる時に身体も緊張をほぐしてあげてください。

 

 

離乳食についてのご相談が、増えています。

身体やお口の状態をケアしてあげることで、お悩みが解消していきます。理由を知って、身体やお口を整えてあげましょう。

 

お口や舌の動きは食べることだけでなく、今後、発音にも影響していきます。

 

食べたものが体内でしっかり消化・吸収・代謝されるためには、よく噛むことが必要。噛むことは、脳を育てます。

 

食事を通してのお口&手指の発達のサポートの仕方や

身体やお口の整え方を、講座でお伝えしています。

個別でのご相談も承ります。

 

何か気になる・・・をそのままにせず、

使いやすい身体で人生を楽しんでいけるように

お家でできる0歳からの発達ケアを始めてくださいね。

 

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