こんにちは野引香里です。
ここハワイでは12月7日は
真珠湾攻撃の日です。
日本がパールハーバーに攻め入った日ですね。
数日前、20年以上ぶりに
パールハーバーを訪れました。
記念館になっていて
いくつかの施設があるんです。
こちらは戦艦ミズーリ。
たまたまミズーリに着いたときに
日本人のツアーのかたがたと一緒になって
ガイドさんがよければ一緒に、ということで
とても詳しくお話をうかがうことができました。
このミズーリは最後の戦艦だそうです。
というのも、このあとの戦争は
ミサイルでの攻撃に主軸がうつり
戦艦で戦う必要がなくなったから。
とは言っても第二次世界大戦から1992年まで
ミズーリは現役で戦っていました。
よく湾岸戦争の映像で
夜空にミサイルが花火のように打ち上がっているの
見たことありますよね。
あれ、このミズーリです。
この砲台から放たれたの。
そして戦いだけではなくって
ここは日本にとって歴史的に
大きな出来事の舞台にもなりました。
これは日本が戦争に負けた
降伏文章調印式の画像。
これはミズーリの甲板です。
サインしているのはミニッツ元帥か
マッカーサー元帥です。
甲板には調印式の机があったところに
目印がありました。
この上で歴史が刻まれたわけです。
でね、
調印式のときどこに停泊していたかというと
アメリカじゃないの。
なんと日本なんです。
しかも東京湾。
さかのぼって江戸時代。
ペリーの黒船がやってきたときに
日本と条約を結んだんですが
そのときの舞台が東京湾（当時は江戸湾）。
その黒船がとまった場所と同じになるよう
緯度軽度を調べ上げて
まったく同じ位置で調印式をしたんです。
まだそれだけじゃないよ。
黒船に掲げられていた星条旗。
それをわざわざ調印式のときに
ミズーリに掲げていたんです。
それがこちら。
ご存知のように星の数は州の数ですね。
黒船のころ（江戸）は
調印式のとき（昭和）よりも州が少なかった。
少ない星の数なのに
それでもこの国旗を使ったの。
意図としては
日米は同じ地で2度も新たな関係を結んだ、とか
そういった演出なのでしょうか。
これが調印式で交わされたサイン。
このサイン
マッカーサー元帥は
3本のペンを使ったんですって。
そのうち2本を部下にプレゼントし、
1本は妻のペンを使ったそうです。
戦争を終わらせたペン、ということかな。
甲板を見学したら今度は船底。
いまは現役を退いたミズーリの内部を
けっこうくまなく見学できます。
ダイニング。
またダイニング。
さらにダイニング。
3000人も乗るので
中には床屋さんや郵便局や牢屋まであるの。
ひとつの動く町だよね。
食堂がたくさんあるのもうなずける。
行けども行けども食堂ばかり。
こんなに食べ物が豊富な国に
勝てるわけないじゃんって思っちゃった。
3段ベッドがみっちり並んでます。
こちらは山下清画伯かな、と思うんだけど
どうだろう。
もしそうなら
まさかミズーリで裸の大将と出会えるなんて。
たっぷりガイドを堪能してミズーリを後にしました。
見ごたえありますよ。
次に向かったのはアリゾナ記念館。
ここは独特の時間が流れます。
ボートで渡ってたどり着くこちらは
なにかというと
この真下に真珠湾攻撃で犠牲になった
戦艦アリゾナが沈んでるんです。
アリゾナの上を渡るように
この記念館が建てられています。
記念館から海をのぞくと
アリゾナの姿が確認できます。
写真を撮ってもいいし
録画してもいいんだけど
なんとなくできませんでした。
戦艦の中にはいまだに
900名のかたが眠ったままなんです。
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