親に大事にされてないとか、わたしより弟のほうが好きなんでしょとか。心理学を学んでいて突き詰めていくとだいたいが、拗らせているのは親との関係だってとこに行きつきますよね。
わたしね、家族というものは好きとか嫌いとかそんなの度外視した関係だと思うんです。
あんなことされただの、こんなこと言われただの、叩けば埃が舞い上がって塵と積もる量の恨み節は出てきますが、それでもなんです。
それでもっていうか、だからこそ、ですね。
だってさ。その「あんなこと」や「こんなこと」って赤の他人にしないでしょ。それが全てを物語ってるよね。
好きや嫌いどころか心配や憎しみや妬みまでもがごちゃごちゃになった愛情という土俵の上に、すでに家族は乗ってるんだから。
それを自分だけつまはじきにされ、砂かぶり席で見物してる気分なもんで。決まり手はなんですかね。土俵際のうっちゃりですか?
ま、相撲とかよく分からないんだけど。
降りようにも降りられない土俵にうごめく有象無象の愛情たちに気がついたら、家族の見えかたが変わってくるんだよね。
この花なんだろう。お寺に咲いてたの。
ライクアてふてふ。