昨日ショックなことがあったと
書いたんですが

よくよく自分に問うてみると
さほどでもないな、と。



一体なにがあったのかというとね
まずはこちらをご覧ください。





台湾で購入したお気に入りの茶器。



劇的ビフォーアフター!!






なんということでしょう。



おかしい。

腰の高さからスマホを何度となく落としても
画面がまったく割れる気配もないのに
陶器は一撃ですよ。



これが無いと中国茶が飲めなくなるわ。

というよりもむしろ
この茶器を使いたいがゆえに
中国茶を飲んでいると言っても
過言ではない。



でもね。大丈夫なんです。



六次元があるから。




え?

一次元が点で
二次元が平面
三次元が立法で
四次元が時間


五次元はよく分かんなくて
六次元では時間が元に戻せるから大丈夫なの??



いえいえ。
そんな次元の話ではないのです。



荻窪にある知る人ぞ知るカフェ
六次元のことなんです。


よくさ、ノーベル文学賞の発表の前に
村上春樹ファンが集ってる様子が
ニュースで映るじゃないですか。


今年はどうですかね~

とか言うインタビュアーに対して


なかなか悪くない質問だね。
春樹が賞を逃すなんて
森の木々がぜんぶいっぺんに
ひっくり返ったような驚きだよ。


と春樹節で受け答える(嘘)
あれです。


そのハルキストが集うあの場所こそが
六次元なんです。



茶器が割れたらなぜ六次元なのかって?
それを話すにはいささか時間が足りないよ。

そうだ、この近くになかなか悪くない
スパゲッティー屋があるから
続きはカルボナーラと一緒にどうだい。

もちろん君がよければの話なんだが。




この文体だとブログが終わらない。



えっとね。
六次元のオーナーが
金継ぎの講座をやってるの。


茶器を割ったのが昨日。
サイトで金継ぎ講座の日程を調べたら
今日開催だという素晴らしいタイミング。


割りたてホヤホヤの茶器を持って
六次元へ一目散ですよ。


ちなみに前回2年前に
金継ぎしたのはこちらです。





鳥取の因州中井窯。





今回茶器と一緒に持ち込んだのが
TBSラジオさんからいただいたカップ。


たしか有田焼。





ビアカップ。




お茶碗。
ピントが…




まずは組み立てます。


アロンアルファでくっつけて
間をパテでうめます。


この間の作業は手がパテでベッタベタなので
画像がないのですが

余分なパテをサンドペーパーで削り
新漆で着色。


昔ながらの漆だとかぶれるわ
完成まで半年くらいかかるわで
扱いやすい新漆を使うんです。



わたしの茶器は組み立てるのに手間取り
ライトな割り方で作業が早かった
の参加者さんにサンドペーパーを
やっていただきました。



そして完成。



なんということでしょう。



匠の技により割れ目が光り輝く金色に。






後ろ姿も割れを感じさせない仕上がりに。
(割れしか感じない)




その他もご覧のとおり。




店主のナカムラさんは
もともとは番組制作会社にいらした方で
野引の居残り作業中にいろんなお話を
させていただきました。


なんでも鑑定団のディレクターさんでも
あったそうです。


そんなナカムラさんは
もっぱらこちらに傾倒中。



土器で継いでます。






違う器で継いでます。



パッチワークみたいだよね。




傷のあるものを愛でるのは
日本には昔からある文化らしく
茶の世界では新品は粋ではないからと
わざと割って芸術性を高めていたのだそう。


それを聞いて
日本のロリコン文化の原因究明が
できたような気がします。


俺の手で傷つけてやれ


ってことでいいですかね。




それはさておき。


欠けが魅力に通ずるなんて
人もモノも同じですね。






六次元はカフェ営業はしていないので
ハルキストといえど
イベント時にしか入れませんよ。