犬の結婚式
『中国では今、ペットの結婚式が増加している。調査会社によると、中国都市部では2023年時点で約1億1600万匹以上の犬や猫が飼育されている。業界は2023年のペット関連支出額が、380億ドル(約6兆円)を超えるとみている。
ゴールデンレトリバーの「ブリー」と「ボンド」は、飼い主や犬の友達らが見守る中、夢のような結婚式を挙げた。
「新婦」ブリーは飼い主とバージンロードを歩き、「新郎」ボンドと愛を誓った。
ブリーの飼い主であるライ・リンさんは「人間が結婚式を挙げるなら、犬だってできる」と当たり前のように話し、「だから2人と2匹が参列する、ブリーとボンドの結婚式を計画した」
挙式に関連するものも売れる。上海でペット向けのパン屋を営むヤン・タオさんは、「最初はかなり驚いたが、犬との絆はとても大切で価値があると思った。実際、多くの注文を受けている。誕生日やウェディング用ケーキもあるが、多くは休日向けだ。飼い主が犬と遊びに出かけるときに、ケーキを注文している」とし、犬用のウェディングケーキは、ここ数年で一般的になったと話していた。 (ロイター/よろず~ニュース編集部)』
中国のペットビジネスは規模が大きいね。
ダントツはアメリカで、10兆円を超えているようだけど、2番目が中国らしい。
ちなみに日本のペットビジネスは2兆円規模らしい。
「寝そべり族」などという言葉が登場しているように、大卒など高学歴でもプレッシャーや就職機会に恵まれず、中国の都市部では大きな問題も発生している。
そんな中国だが人口に比例して富裕層も多く、ペットを飼う人も多い。
貧富の差が大きいからね。
田舎のように番犬としての役割があるのではなく、純粋に家族として受け入れる人達が増えている。 家族と同様の扱いだから、犬の結婚式という発想も自然なのだろう。
上海でペット向けのパン屋を営むヤン・タオさんが登場しているが、上海の大都市だとペット専門のパン屋で商売が成り立つんだなとビックリ。
飼い主が犬と遊びに出かけるときに、ケーキを注文しているらしい。
ペットの誕生日ケーキなどもけっこう需要があるみたいだね。
犬の顔をケーキで再現したりするようだ。 本当に家族だよね~。
犬用のウェディングケーキは、ここ数年で一般的になったと書いてあるので、上海では犬の結婚式はそこまで珍しくもなくなってきているのだろう。
だけど、中国でも都市部と農村部では全く生活様式が違うので、中国一般的な変化とは言えないだろう。
このニュースを読んでちょっと気になった点が2点。
先ず、犬が結婚したと言っても飼い主が違えば住む場所も違うわけだろう。 犬は結婚してどんなメリットがあるのかな? 生活はあまり変わらないんじゃないかな??
それと犬同士は結婚したけど、お互いの飼い主が仲が悪くなったり、遠くに転勤なったりした場合、結婚した犬達も離れ離れになってしまうのでは?
ただ、メリットもありそうだ。
犬同士が結婚すれば当然飼い主同志、会う機会も多くなるだろうし、もしかしたら飼い主さんたちも結婚ゴールになるかもしれない。 犬という共通の趣味?もあるからね。
ペットを飼う人は多いけど、ある程お金を持っている飼い主でないとこうしたビジネスを利用するのは難しいだろう。
田舎ではペットフードをわざわざ買う人は少なく、人が食べているものと同じものか、残り物を与えるところも多いはずだ。
中国は一人っ子政策を進めていたが、労働力低下などで2015年に方針を転換した。
だけど、中国人で普通の家庭では子供の教育資金がかかることを考慮して、一人っ子政策を解除してもそんなに何人も子供を産むような感じになっていないとも言われている。
そんな家庭では子供ほどお金がかからないペットになびいているのかもしれないね。
渋沢栄一新紙幣とネパールの関係
『東京(CNN)日本で3日から流通が始まった新紙幣。その原産は予想外の場所だった。明るい黄色の花をつける紙の原料ミツマタは、ネパールのヒマラヤ山脈のふもとの山岳地帯で生産されている。
新紙幣は日本人の財布に収まる前に、陸と海を何千キロも旅して数カ月かけ、日本にたどり着いていた。 富裕国日本への現金の材料の提供は、世界最貧級の国ネパールで、農村に新たな収入源をもたらす可能性を秘めている。
製紙会社「かんぽう」の松原正社長は、ネパールが日本経済に貢献してくれたことに感謝すると述べ、ネパールがなければ日本は機能しないと語った。
長い旅 灌木(かんぼく)から紙幣への道のりは、ネパールのヒマラヤ山脈のふもとから始まる。農業ではなくエベレスト登山の入り口として知られる町の近くに栽培地はある。
ここでは毎年春になると山肌が一面、黄色に染まる。ヒマラヤ原産のミツマタの花。かんぽうによると、ミツマタの樹皮の繊維は長く丈夫で、薄くても破れにくい紙を作るのに最適だという。
かつては日本国内でも生産されていたが、農村から大都市へ移り住む人が増え、ミツマタを生産する農家は減る一方だった。 そこでネパールが浮上した。
かんぽうは1990年代、井戸を掘る農家を支援する慈善事業のため、初めてネパールを訪問。そこで目にしたのが、見渡す限りの山肌に自生するミツマタだった。同社は農家にミツマタの栽培方法を教え、当初は少量を生産して輸出していた。
しかしその後の数年で日本のミツマタ不足が鮮明になると、かんぽうとネパールの農家が手を組んで生産量を増やし、ネパールは日本の紙幣の主要供給国になった。 生産には時間と手間がかかると松原社長は言う。
初夏に苗を植えて秋に枝を収穫。数カ月かけて樹皮を蒸して皮をむき、洗浄、乾燥などの処理を行う。 冬に原紙が出来上がると、ネパールの首都カトマンズに送って車でインドのコルカタへ運び、そこから船で横浜へ輸送する。
点検後、小田原市に近い国立印刷局で紙をさらに加工して印刷、断裁し、紙幣が完成する。
日本銀行によると、新紙幣には偽造防止対策として、歴史上の人物を描いたホログラム肖像が入っており、紙幣を動かすと肖像画の向きが変わって見える。
地域への貢献
新紙幣の発行に伴ってミツマタの需要は増大しており、新紙幣の方が旧紙幣よりも原料の使用量が多いようだと松原社長は指摘する。 国際貿易データのデータ視覚化サービスOECによると、2022年の時点で紙製品や紙の廃材(紙幣に使われるミツマタ以外の製品も含む)は、ネパールから日本への輸出品の9%強、120万ドル相当を占めた。
松原社長によると、ミツマタの収入は、ネパールの集落に新たな収益源をもたらした。
この成長産業のおかげで同社と提携する村落に新たな施設やインフラが建設され、農家の経営が安定したと同氏は言う。
16年からは国際協力機構(JICA)の補助金が入るようになり、生産の拡大が可能になったという。 ネパールのミツマタがなければ、日本の新紙幣は発行できなかっただろうと松原社長は話している。』
新紙幣の発行で日本が沸いている。
現金じゃなくて、電子決済が増えている事から、渋沢栄一は最後の1万円札の顔とも言われているくらいだ。現金の紙幣が今後減っていくだろうという流れは変えることはできない。
ただ、この新紙幣などがネパールの経済をサポートしている面もあるなんて、日本人のほとんどが知らなかっただろう。
紙幣は長く使用されるに堪えうる材料が必要だ。 それに適した材料がミツマタだ。
私は紙幣にミツマタが使われているのを知ったのは、真保裕一さんの「奪取」を読んでからだ。
かんぽうという会社とネパールの農家が手を組んでミツマタの生産量を増やし、ネパールは日本の紙幣の主要供給国になったようだ。
ヒマラヤの麓から紙幣の原料が来ているなんて、ちょっとビックリだね。
新紙幣の方が旧紙幣よりも原料の使用量が多いらしい。
少し新紙幣ブームでネパールの農家も潤うのかな?
16年からは国際協力機構(JICA)の補助金も入っているようなので、一大プロジェクトだね。
ところで、今回の新紙幣はホログラム肖像が入っているらしい。
ホログラムは光の深さで目の錯覚を生じさせ、3Dに見せる。
今回の紙幣は世界初の3Dで歴史上の人物を描いたホログラム肖像が、紙幣を動かすと肖像画の向きが変わって見えるとのこと。 これだと偽札作りは難しいね。
紙幣って自国で作れない国も多いのに、最先端の技術だね。
逆に外国人がホログラム見たさに、日本紙幣の需要が増え、円が高くなったりして?
フィリピンの市長は中国スパイだった
『南シナ海領有権問題で中国と対立するフィリピンで、「中国のスパイ」と疑われてきた女性市長が中国人であることがわかり議論が拡大している。
現地捜査当局の調査の結果、女性市長の指紋は2003年にフィリピンに入国した中国人女性と指一致したことが明らかになった。
インクワイアラーなどなど現地メディアが28日に伝えたところによると、リサ・オンティベロス上院議員が前日に声明を出し、フィリピン北部ルソン島タルラック州バンバン市のアリス・グォ市長の指紋が中国人女性グォ・ファピンの指紋と一致するものとフィリピン国家捜査局(NBI)が確認したと報道した。
オンティベロス議員によると、グォ・ファピンは13歳の時である2003年1月に中国人のパスポートを所持して特別投資居住ビザでフィリピンに入国した。NBIが指紋など生体情報対照調査を進めた結果、グォ市長とグォ・ファピンという中国人女性の指紋が一致したことが明らかになった。
シャーウィン・ガチャリアン上院議員もフィリピン投資委員会と移民局から入手したグォ・ファピン名義の特別投資居住ビザ写本と中国パスポート写本を根拠に、グォ市長が中国人グォ・ファピンという疑惑を提起した。
ガチャリアン議員が提示したビザにはグォ市長と同一人物と推定される写真があり、パスポートにはグォ・ファピンが1990年8月31日に中国福建省で生まれたと書かれている。
オンティベロス議員はグォ・ファピンが「アリス・グォ」という名前をフィリピン人から盗用したとみられると話した。
続けて「彼女がフィリピン人に偽装したことはバンバン市の有権者と政府機関、すべてのフィリピン人に対する侮辱」と批判した。
その上で、「グォ・ファピンは中国人であり、フィリピン市民の身分を不正に得て市長職に出馬、力があり影響力のあるフィリピン人の信頼と友情を得た」と指摘した。
農村の小都市であるバンバン市のグォ市長は3月に市長室のすぐ後にある中国系オンライン賭博場に対する当局の取り締まりを契機に注目された。
取り締まりの結果、異性に接近してお金をだまし取る「ロマンス詐欺」のような詐欺犯罪が起きる巣窟であることが明らかになった。
当局はここで中国人202人と他の国籍の外国人73人を含め監禁された約700人を救出した。
調査の結果、グォ市長は問題の施設がある約7万9000平方メートルの敷地の半分とヘリコプター1機を所有していることが明らかになった。
その後グォ市長の出身背景と経歴がしっかりと確認されていないことから、「中国のために働くスパイではないのか」という疑惑が提起された。
先週フィリピン大統領直属の組織犯罪対策委員会(PAOCC)はグォ市長とこの施設の設立者など14人を密入国斡旋・人身売買関連容疑で起訴した。
PAOCCの公訴状はグォ市長がグォ・ファピンと言及している。
フィリピン域外ゲーム事業者(POGO)と呼ばれる中国系オンライン賭博場は賭博が禁止された中国本土の顧客を狙った中国人の投資で2016年ごろからフィリピンで爆発的に増えた。
だが今年当局の取り締まりの結果、これら業者で密入国斡旋、人身売買、ボイスフィッシングなどの詐欺や売買春のような各種犯罪が起きていることが確認された。
また、取り締まりの過程で中国人民解放軍の軍服、勲章、階級章と銃なども見つかっており、これら業者が中国と関連しているという疑惑が一層拡散している。』
ビックリニュースだ。
中国とフィリピンは海上の領土問題で揉めている。
そんなフィリピンで中国スパイが捕まった。
その人物がなんとフィリピン北部ルソン島タルラック州バンバン市のアリス・グォ市長だったのだ。
中国人が地方とはいえ、フィリピンの市長になっていたこと自体、ビックリ仰天事件。
おそらくフィリピンの地方選挙システムに問題があるのだろう。
誰もアリス・グォ市長の経歴を知らなかったというのだから。
中国人が「アリス・グォ」という名前をフィリピン人から盗用したのは中国人スパイとしては当然の行為だろう。スパイとはそういうものだ。
そんなスパイを可能にしたフィリピンの制度に問題がある。
フィリピンでは有力者の力が大きい。
いくらフィリピン人の偽名を使ったとしても、アリス・グォ市長をバックアップする有力者がいたはずだ。
それにしてもスパイとしては?ということもあるが、フィリピンの行政制度に深く入り込むのが目的だったのかな? 市民の情報は自由に得られるしね。
中国のオンラインカジノを中心とした、悪のシンジケートを裏からサポートするのに必要だったのかもしれない。
ニュースによると、フィリピン域外ゲーム事業者(POGO)と呼ばれる中国系オンライン賭博場は賭博が禁止された中国本土の顧客を狙った中国人の投資で2016年ごろからフィリピンで爆発的に増えたらしい。
これは習近平の政治的独裁者になったのが2016年だが、それと一致する。
習近平を「党中央の核心」と言い始め、最高指導部の中でも一段抜きんでた存在という事を公にし始めたのだ。
これは毛沢東と同じような立ち位置になったという事を意味した。
つまり、簡単に言えば習近平に逆らえる中国人がいなくなったということなのだ。
そこで中国系オンライン賭博場は賭博が禁止されたのだが、金があり、ギャンブルを覚えた中国人富裕層が素直に聞くわけがない。
それで海外のフィリピンに増えたのだろう。
まあ、ラオスやカンボジアなどでも同様だと思われる。
このアリス・グォ市長の市長室のすぐ後に中国系オンライン賭博場があったようだ。
グォ市長は問題の施設がある約7万9000平方メートルの敷地の半分とヘリコプター1機を所有していることが明らかになったという。完全に悪事に手を染めていたね。
中国人202人と他の国籍の外国人73人を含め監禁された約700人を救出したというから、かなり大掛かりなシンジケートだったんだろうね。
700人を監禁し、食事などさせて奴隷生活が公にバレないようにするには、市長が権力で隠蔽することが必要だったんだろうね。
密入国斡旋、人身売買、ボイスフィッシングなどの詐欺や売買春のような各種犯罪の巣窟だったらしいね。
取り締まりの過程で中国人民解放軍の軍服、勲章、階級章と銃なども見つかっているのは、中国軍も関与していたのだろう。
中国軍も自分達の資金作りをしていた可能性がある。
最近習近平は側近をクビにしている。
秦剛、李尚福など外相や国防関係の側近が消えた。軍の中でも解任されたケースが発生しているのは汚職と言われている。
今回の中国人民解放軍の軍服、勲章、階級章などは、中国軍のどこの所属の人間だったか大きな手掛かりになるのではないか。
それにしても表からの権力である市長のパワーが必要だったのかもしれないが、逆に一般市民から注目度は抜群に上がる。
パワーを得られる反面、中国スパイとバレるリスクも跳ね上がる諸刃の剣だ。
今回それで中国人スパイだとバレ、中国の悪のシンジケートも発見されたわけだよね。
フィリピンの特別投資居住ビザも今後見直されるのではないか。
だって、犯罪者集団は金を持っている。 今回のように中国人スパイや犯罪者に在住許可を与えることになるからね。
今回はフィリピンのケースだけど、日本も他人事じゃない。
中国人富裕層が中国脱出しているニュースを見たけど、アメリカ、カナダなどに続いて移住したい国の5位は日本だそうだ。
こんな富裕層中国人の中にスパイや犯罪者がいないと言えるだろうか。
きちんと人物チェックできるのだろうか。
中国人の移民の歴史を見ると、一人で来て。それから家族を呼んで、同じ省のコミュニティを作って、いつの間にか中国人社会を作る。
その国の市民と交わらなかったりする人達も出てくる。
対岸に火事としてみるのではなく、私達にも教訓となるニュースではなかったかと思うんだよね。