何で食べさせてくれないか分かっていないかも | 妻が脳炎で寝たきりになりました ~めくるめく介護の冒険~

妻が脳炎で寝たきりになりました ~めくるめく介護の冒険~

「自己免疫性GFAPアストロサイトパチー」という脳炎で妻が寝たきりになり自宅で介護しています。発病から現在進行形までの記録です。
順を追って、傷病手当、行政の障害者支援、介護保険等の情報についても書いていきます。

昨日、妻は大腸内視鏡検査を受けるため、多摩総合病院に検査入院しました。

普通の人だったら、日帰りで出来る検査ですが、朝から2リットルほどの下剤を飲んで、大腸の中をきれいにしてから受ける検査ですが、寝たきりの妻には難しく、2泊3日で検査を受けます。


昨日の朝は、検査のため、いつもより少なめの朝食、パンがゆとジュースのみを食べさせました。

いつもなら、あとスープとヨーグルトを食べさせているので、妻はもう終わり?みたいな感じでした。

入院受付が10時なので慌てて準備をし、車いすを乗せられる自家用車で出かけました。


向かう途中で、診察券と入院中の薬を忘れていることに気づきました。

引き返すと遅れるので、何とかなるだろうとそのまま行き、

病院に着いてから、あらかじめ用紙をもらって記入していた入院申込書や同意書、その他の書類全て忘れていることに気づきました。


全て、持っていくだけに用意していたのに、「何でこんなに忘れるんや」と自分自身に問いかけました。

今回の入院ではアメニティー類のレンタルはなさそうだったので、入院中のおむつや着替え、歯磨き道具など用意に気を取られてしまったようです。


しかも、アメニティー類のレンタルはやっていたし・・・

気を取り直して、用紙など病院でもう一度書き、薬も病院にあるやつを出してくれることとなったので、無事に入院することが出来ました。


昼になり、看護師さんが昼食を持って来てくれるのを妻と待っていましたが、一向に持って来てくれる様子がありませんでした。

忘れられていると思い、僕がナースステーションに聞きに行くと、明日の検査終了まで、食事はなしだと言われました。


普通の人だと、前日の昼夜も、素うどんなど消化のいいものは食べられるので、何か食べさせてもらえるものと思っていました。

「えっ!何もなしですか?」と僕が聞くと、午後から栄養の点滴を打ってくれるそうです。


妻にも「食べれないんだって」と言いましたが、分かってくれたかどうか・・・

お腹は空くだろうし、僕が病院から帰った後、病室のカーテンに覆われたベッドで、

『何で食べさせてくれないんだろう・・・』

と考えているんじゃないかと思いますが、仕方ありません。


妻には悪いけど、僕と子供たちは、その夜、焼肉キングの食べ放題に行かせてもらいました。

思えば、五年前に妻が発病し、なかなか歩けなくなったとき、

まだ脳炎だと分からなくて、ただの夏バテだと思い、妻の肩を担いで焼肉キングに行ったことがあります。

その時、妻は食べるのはバクバク食べていましたが、妻が焼肉に行った最後になりました。

また、妻と焼肉に行けたらなあと思います。