大学進学率が50%を超える現代。

皆さんは大学に行きましたか?もしくは目指していますか??

私はやりたいことがなかったので、何となく得意教科に関連した学科を選んで、大学進学しました。

大学進学自体は、後悔していません。

で、す、が。

何となく学科を選んでしまったことに、後悔しています。

私が選んだのは、学びたい人とそうでない人の差が激しい学科でした。工学や農学のように、社会生活においての実用性はそこまでない、趣味の延長線上のような学科です。

※どうしても強調したいので太字にしました。


以下、メジャーな学部学科をAとBに分けました。両者は何が違うか、分かりますか?


[学部学科A]

政治経済、法学、商・経営、教育、理工、医学、薬学、福祉、心理、情報科学、農学、家政


[学部学科B]

文学、史学、哲学、芸術、デザイン、宗教、語学(英語以外)、観光、園芸、東洋文化・西洋文化、文化人類、考古


Aの学問が、人間が社会生活を営んでいく上で実用性が高いものなのに対して、Bはどちらかと言うと趣味の領域です。(Bに圧倒的に文系が多くなってしまったのは、理系は趣味の領域であっても、なんだかんだで科学技術向上に貢献して、人々の生活の基盤になるだろうと思ってしまうからです)

とりあえず大学進学しておきたいけれど、熱を込めて学べる学科が無さそうな人は、Aを選んだ方がいいです。就職で有利になるし、誰にとっても生きていく上で、そこでの学びを活用できるシーンが絶対にあるからです。政治経済や法律は知っておいて損はない(むしろ知っておくべき)ですし、商学・経営学は就職先へのアピールになりそうです。情報科学は、パソコン作業が多い現代人には身近です。

Bは、マニアックなオタク学生と、雰囲気で適当に入学した学生の二極化が激しいです。例えば美術が趣味で芸術系の学科に入ったとします。でもそこには自分より遥かに絵が上手くて、知識吸収力に長けた学生がいる...となると、肩身が狭いのです。あと、そもそも学問に興味がないのに雰囲気がお洒落だから来た、というような学生が集まりやすいです。哲学というとカッコいいし、英文科なんかは、いかにも華やかな雰囲気ですよね。だから「何となく」で選ぶと、学ぶ意欲が高い側に見下されるし、就活のアピールとしても微妙です。学ぶ意欲が、周囲からの期待に応えられるレベルでないと気まずいです。


私は、何となく大学に行くこと自体は悪ではないと思います。大学には、高校にはなかった面白い学問が沢山転がっています。教授も学を極めていて、あちこちで活動や活躍をする、魅力的な人が多いです。学びだけでなく、人との出会いも沢山あります。何より素晴らしいのは多くの学生の場合、時間がたっぷりあることです。長期休みを使って難しい資格に挑戦したり、あちこち旅行したりできます。

ただ、学科選びは注意するべきですね。学ぶ内容に興味が持てないとツラいし、「その学問が好きだから選んだんでしょう?」となるので。

法政大学のキャリアデザイン学部のように、自分のキャリア形成の手助けとなるような、「専門性を身につけるというより、幅広い分野を学んで視野を広げたい人向け」の学部学科もあります。そういうのを選べば良かったな〜...