少しの変化 | 悩みとうまく同居できる人になろう 〜人生を楽に生きる簡単な方法〜

悩みとうまく同居できる人になろう 〜人生を楽に生きる簡単な方法〜

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自分がどうしていいのかわからない
そんな悩みを持つあなた。一緒に探しに行きましょう。

少しの変化



優しいあなた、毎回押していただいてありがとうございます。
すごく励みになります。


今日もお立ち寄りいただいたあなた
いつもありがとうございます。


はじめましてのあなた。
ご縁をいただき感謝します。


今日はプライベートな話ですみません。
最近、よく登場します。

末期ガンになった義父の元へ
今週はほぼ毎日、2人きりになれる
時間を狙ってお邪魔した。

幸い抗がん剤の副作用はほとんどなく
普通にご飯も食べられ、コーヒーも飲んで

4、5時間話していても疲れている
様子はない。

むしろ、暇つぶしになって嬉しいと
言ってくれた。
(本心かどうかは分かりませんが)


先日、さらちゃん先生にお会いして
いろいろな方のお話を聴かせていただき

私の中では、余命など医者のたわごと
となった。

ガンであることはしっかりと受け止めた上で
私は信じる。

次は本人に信じてもらいたい。


こんな気持ちで、毎日毎日片道1時間の
道のりを、今日はどんな話をしようかなとか
あんまりグイグイ行くと嫌われるかなとか

下らないことを考えながらハンドルを握った。


私がまず取り組んだことは、笑顔と笑い声を
思い出してもらうこと。

訪問時間中の9割はバカ話をして、
大きな声で2人で笑った。

ちゃんと笑ってくれる義父を見て
本当に嬉しかった。

ナチュラルキラー細胞も
きっと増えている。

そう信じた。


そして、その話の端々に織り交ぜた
2つの本当のミッション。


義父の本当にやりたいことを聴き出し
治ったら一緒にやろうと約束する。

ステージⅣからの生還者の存在を
伝え意識させる。



基本、古い人間である義父は
素人の話に耳を貸さない。

無認可の治療法など怪しい宗教扱い。

娘たちが抗がん剤を悪いモノと
決めつけ別の無認可の治療法を
強く勧めたときには、病室で大ゲンカ。

願う気持ちは同じ方向を向いているのに
うまく表現できない苛立ちが手に取るように
感じられた。


私は、じっくりじっくり時間を掛けて
取り組んだ。

そして、何気ないひとことを聴き逃さず
引き出した言葉。


『やっぱ、ビールが飲みたいなぁ』


それはヤケになって言ったのではなく
ちゃんと治してという雰囲気がしっかりと
伝わってきて、少し涙ぐんだ。


『あとは、種子島へ行ってロケットの打ち上げが見たい』


そんなことに興味があったとは
知らなかった私は少し驚きつつも

『じゃあ、ちゃんと治して種子島で一緒にビール飲みましょう』

『私は自分の病気で2年以上もビールをガマンしている』

『せっかくだから、治るまでガマンしますわ』

そういうと、義父は少し微笑んでいた。


そして、一番の難関。

がんサバイバー生還者の存在。

本やホームページなど見せても
怒りを逆なでするだけ。


それも、少しずつ話に織り交ぜながら
数日様子を見てみた。

ちょっと、気にしだしたかなぁーと思われた
水曜日。

ちょうど、訪問日前日発売の女性自身に
ステージⅣからの生還という見出しがあり

書いているのがなんと、さらちゃん先生に
教えてもらった杉浦貴之さんだった。

これだ!と思ってすぐく購入。


帰り際に、わざとそのページを開いたまま
忘れていったように雑誌を置いて帰った。

次の日、明らかに目を通してくれたようで

治ったら○○する。

治ったら○○しよう。

という言葉を連発。

挙句の果てには、新米看護師の男の子に
ひとり暮らしもつまらないだろう?

治ったら、焼き肉連れて行ってやるから
生ビールを一緒に飲もうと誘う始末。

治るわけないと思っている看護師は
返答に困っていた。


最後の最後に、杉浦貴之さんの本。

『命はそんなにやわじゃない』

これが1500円もして働いていない私には
手が出ないんだわともったいぶりつつ、

でも、本当に読みたいなら思い切って買うけど?
私も読んでみたいし?

と勧めたら

のぶひろくんが読み終わったら貸して。

どうせ暇だから。


――――


結果は変わらないのかも知れない。

私の自己満足だけなのかも知れない。

ただ信じるのはお互い自由だ。

医者はバカにするかも知れない。

そんなバカな医者を驚かせたい。

本人が信じないと、必ず医者のいう通りになる。


『種子島でビール』

『本を読んでみようかな』


やっと前を向きはじめた気がした。

まだまだ、これから。

おせっかいな押しかけ
個別カウンセリングは続く。


それでは、また。